2026年3月17日火曜日

ベトナム中南部サイクリング 準備編 (2026年1月)

 2026年の1月から2月にかけて、ベトナム中南部を自転車で旅行しました。1月7日入国、2月6日出国、実際の自転車旅行は1月10日~2月3日の24日間です。

最初に、今回の自転車旅行をとりまく諸事情について、簡単にまとめます。

1.事前経験 

最初に私自身の背景を簡単に説明します。

年齢:この旅行をしたのは2026年1月です。すでに、前期高齢者入りしていました。

自転車:学生時代からツーリングをしていました。途中あまり乗らない時期もありましたが、ここ10年ほどはそこそこ乗っています。国内では自宅周辺を中心にロードバイクに乗ります。時々泊りのツーリングに出かけます。

外国滞在:比較的豊富です。もともとバックパッカーですし、仕事での出張も多くありました。東南アジアが好きで、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナムは月単位での滞在経験があります。

ベトナムでのサイクリング:今回のツーリング前に、ホーチミン市からの短いツーリングは経験しています。また、ここ数年間は年に数ヶ月ホーチミン市に滞在し、市内では日常の移動を自転車で行っていました。

2.ルートの検討

1月にホーチミン市をベースに一か月弱の日数で走ることを考えました。

ベトナムの1月は北東モンスーンが吹く時期です。熱帯の南部は乾季で雨はほとんど降らない一方、亜熱帯の北部は気温がかなり下がり、雨も降ります。フエから北の地域は雨が多く天候が読みにくいので除外し、ダナンより南だけにしました。

右側通行で海沿いを走るので、北上したほうが海側の車線を走れますし、1月だと太陽が南側にあるので背面に太陽という形になりベターなのですが、そうするとずっと向かい風を覚悟しなければなりません。風速5mくらいでも、サイクリングでの向かい風と追い風の違いは明らかで、それが行程の間ずっと続く可能性もある、というわけで、北上はやめて、ダナンまで飛行機輪行して南下することにしました。自分自身、年齢のこともありどのくらい走れるのかよくわからないので、途中(ニャチャンかファンラン)までは海岸線を南下し、体調や消化日数の様子で中部高原に入るかどうか決めることにしました。結果として、ファンランの手前でメカトラが発生して中部高原は断念、メコンデルタをカマウまで走ることになりました。

3.宿泊

宿泊はすべてホテル・民宿(Nha Nghi)を利用しました。ベトナムは人口が多いので、山間部を除けば宿を見つけるのには苦労しません。私は宿泊地の街をぶらつくのも楽しみですのである程度の街に宿泊しましたが、国道沿いには田舎でもドライバー向けの宿が多くあります。自転車での移動ですので道中のトラブルの可能性を考えて予約はせず、事前(前日の夜など)にグーグルマップで宿泊地と評価の良い宿のあたりを付けておいて、当日の昼から午後に宿泊地を決めました。クイニョンやニャチャンのような大都市はネット予約、他はほとんど飛び込みでしたが、問題はありませんでした。地方都市ではネット予約に対応していない宿がたくさんあります。

今回、すべて個室(エアコン、バスルーム付き)に宿泊して、相場は20万~40万ドン、最高額が50万ドンでした。ベトナムの建物の構造上、小さなホテルには窓がない部屋が普通にありますが、私は窓がない真っ暗な部屋は好まないので、すべて窓がある部屋に宿泊しています。ホテルの受付にある価格表やネット予約で一番安い部屋は、窓がないことが多いです。また、直接予約よりネットの方が安い、というわけでもないようです。

都市部のホテルは、地上階か半地下が駐車場になっていることが多く、バイクを置いておくスペースに自転車を一緒に置かせてもらえます。ロビーに置いてくれるホテルもありました。到着時には自転車は屋外に停めてくれと言われたホテルもありましたが、頼めば夜はロビーに入れてくれました。夜も青空駐輪だったのは1回だけでした。

4.食事

すべて外食ですませました。自転車旅行の場合、朝食、昼食の場所が田舎の道路沿いの食堂になることが多いのですが、午前中だと開いていなかったり食べ物の種類がない(大体ブンボーがデフォルトである)することが多々あります。また、民宿(Nha Nghi)は、山間部を除いていたるところにありますが、基本的に素泊まりなので、周囲で食事ができるところがないと、夕食時に遠くまで自転車で出かけることになります。

幹線国道を走るなら、山間部を除いて食堂やカフェはいたるところにあり、飲み物や補給の心配はほぼないと思います。私は、500mlのペットボトル飲料(ポカリスエットが多い)をボトルゲージに突っ込んで、ビスケットを一袋フロントバッグに入れていましたが、ほとんどの日は余りました。

5.服装

私は、半そでのサイクリング用ポロシャツにアームカバー、パッドなしの長ズボンにインナーパンツ、フェイスマスク、サングラスが基本の服装で、2セット揃えて宿に着くと洗濯をしていました。純粋なサイクリングウェアではなく、街中でも違和感が無い服装にして、荷物を減らしています。他に、Tシャツ、短パン、下着、防寒対策の長そで上着を持ちました。実感として、とにかく日差しが強烈で、例えば、気温25度で、晴れていれば泳げますが、曇っていると上着が欲しい、という感じです。日焼け対策は必須です。また、ヘルメットのサンバイザーがついていて助かりました。

一方、1月だったので、ニャチャンより北は予想外に涼しく、晴れなければ雨具の上を着て走りたいくらいでしたし、夜は長そでの上着を羽織っていました。また、この時期に中部高原に入る場合は、夜の気温が15度くらいになります(ダラット周辺は12度くらいになります。)ので、寒さ対策は必要だと思います。安宿は防寒対策がありませんので、夜は冷えます。

6.自転車関係

日本から持って行った30年前のMTBを使いました。タイヤは26×1.5に変更してあり、チューブを一本持ちました。フロントバッグが装着できるようにしてあり、10Lのサドルバッグと併用しました。荷物はほとんど衣類ですので、これで問題ありませんでした。工具類は日本でロードバイクツーリングをするとき程度の装備で済ませました。タイヤは26×1.5に変更してあり、チューブを一本持ちました。

今回は、自転車および主要な備品は事前に現地に持ち込んであり、旅行終了後は知人に引き取ってもらったため、日本からの往復では自転車は運んでいません。現地でレンタサイクルと装備を借りた場合と同じイメージです。

私自身は自転車に関するこだわりは無くなってきていますが、今回ファンランの手前でこうむったフロントのチェーン落ちはその前にも何度も起こっており、プロショップの事前整備ではカバーできなかったもので、リアディレイラーのばねの劣化によるチェーンの張りの強度低下が原因ではないかと思っています。そういう意味で、今回のように最低限の工具であまりにボロい自転車は問題があると思います。

壊れたときの修理ですが、日本でいうプロショップレベルの店はホーチミンやハノイなどの大都市にしかありません。地方都市の場合、ドロップハンドル変速機付きの自転車を売っている店なら、ワイヤー式変速機の調整ができる人はいると思います。バイクと自転車を一緒に売っているような店(たくさんあります。)は、ちょっと頼りになりません。バイクの修理屋はどこにでもあり、パンク修理をお願いできます。まあ、自分でやればよいのですが。

日本で言うところの輪行について。陸路は私は実際に経験していないので想像でしかありませんが、鉄道は荷物車があればそのまま積めるはずです。問題は、どの列車に荷物車がついているのかよくわからないことで、今回は事前にサイゴン駅まで行ってみましたがよくわからず、結局飛行機輪行しました。また、日本の輪行袋に入れれば、鉄道でもバスでも車内に持ち込めると思います。ただ、扱いを任せた場合、特にバスはローカルな路線だとバイクをそのまま屋根に載せたりしますので、丁寧な扱いは望むべくもありません。なお、ベトナムの鉄道は、貨物輸送の扱いにすれば問題なく運べます。この場合は、木の箱に梱包して運びます。梱包は駅でやってくれます。お金と日数がかかりますが、選択肢としては十分に有りです。

飛行機は、ベトジェットエアの場合、オーバーサイズ荷物としての料金を別途支払います。この枠は、通常の預入荷物の枠とは別のものなので、枠を購入する際に注意が必要です。ベトナム航空は通常の預入荷物として扱ってくれますが、事前にベトナム航空まで知らせる必要があります。どちらもホームページに記載があります。今回、ベトナム航空の国内線を使いましたが、自転車持ち込みの通知について日本のオフィスに事前に確認したところ、代理店でチケットを購入した場合には代理店経由で行ってくれと言われました。OTA利用の場合どうすればよいのかわからず、ベトナム航空の公式サイトでチケットを購入しました。この場合はベトナム航空に電話で通知すればOKです。

7.コミュニケーション

旅行者が多いエリア以外では、英語はほとんど通じません。中国語は、私は話せませんが、ベトナムの人の中にはできる人がある程度いるようです。フランス語は今ではほとんど話す人がいないとのことです。

ベトナム語は、声調があり難しいと言われますが、実は声調だけでなく母音の数が多く、初心者が話してもまず通じません。読むのはアルファベットを使用しているのである程度はわかるようになります。

自転車で移動すると観光地以外のところにいる時間の方が圧倒的に多いので、言葉は通じないと思った方が良いです。現在は、スマホの翻訳ソフトがありますので、私は主なコミュニケーションはほとんど翻訳ソフトをつかって行いました。とても実用的だと思います。もちろん、片言の挨拶程度でもベトナム語で話すと喜ばれます。

考えてみるとそれほど意外というわけではないのですが、地方でも結構日本語を話す人に会いました。スタンドでコーヒーを注文して、「この椅子にすわってもいいのかなぁ」と日本語で独り言を言ったら、「いいよ。」と言われたこともあります。メコンデルタを渡るローカルフェリーの中で日本語で話をしたこともありました。皆、実習生で数年間日本で仕事をして帰国した人たちでした。 一時の楽しい時間を過ごせました。

8.予算

2026年1月時点で、1円=165~170ドンでした。自転車旅行の場合交通費がかからないのと、自転車旅行中は自転車に乗ることがメインで観光はあまりしないため、旅行中の経費は宿泊費と食費がほとんどです。経験から、1日100万ドン(6000円)あればなんとかなるだろう、とみて、自転車旅行の前後計1週間のホーチミン滞在も含め、一か月で20万円+予備費、という計画を立てました。非常時に備えてクレジットカードも持参しましたが、実際には計画より少なく済みました。

お金は、最初にホーチミンでまとまった金額を両替し、残りはWISEのデビットカードで支払う計画でした。実際は、デビットカードで支払うことはあまりなく、ほとんど現金払いになりました。現金がなくなったらATMで引き出すつもりでしたが、今回はその必要はありませんでした。

訪問時期の選択と現地交通事情については、別途記載します。





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