2015年8月16日日曜日

奥志賀林道


8月2日(日) 飯山~志賀高原~奥志賀林道~飯山


奥志賀林道は、一度自転車で走ってみたいと思っていた道です。ブナ林の中をずーっと続く、交通量の少ない道。自転車で走るには最高です。今回のルートは信州中野から志賀高原に上って、奥志賀高原を経由して奥志賀林道に入り、野沢温泉に下りてくる周遊コースです。ルートラボでの距離107km、獲得標高2120mとなります。


昨日の暑さに懲りて、6時発。暑くなる前に志賀高原に上がってしまうことを目論んでいます。

飯山からは国道117号、292号を走って、信州中野を目指します。日曜日の早朝6時台ということで、交通量は少なく、また、涼しく、快適なウォームアップでした。
志賀草津道路方面のバイパスに左折して入る交差点手前のコンビニで、大休止をとり、補給と食料の調達を行います。

この先、信州中野インターから来るバイパス道路に入り、志賀高原を目指します。この道は湯田中の温泉街を通らず、少しずつ高度を上げていきます。トイレに行きたくなり、短い休憩を一度入れました。

旧道と合流してからは、本格的な登りに入ります。この日は日曜だったため、それなりに交通量はありました。バイクのツーリストが結構多く、うるさく感じることもあります。ただまあ、大都市周辺の道路と比べれば、閑散としています。道幅も広いので、危険は感じません。陽が高くなってきましたが、日陰が結構多いのは助かります。

極端な激坂があるわけでもなく、淡々と登って、志賀高原のスキー場エリアに入ってきました。丸池に立ち寄った後、蓮池のレストハウスで休憩。時刻は10時。なんとか暑くなる前に高原に上がることができました。

丸池

蓮池周辺にはハイカーの姿が見えます。 冬の賑わいに比べれば静かなものですが。

さて、大休止の後、奥志賀林道へ向けて出発です。まずは、奥志賀高原に行かないと林道が始まりません。

蓮池分岐

スキー場の真ん中を横切りながら高度を上げていきますが、途中にトンネルが3箇所あります。

このトンネルは、はっきり言って怖かったです。 
センターラインにポールが立ててあり、自動車は対向車線に入りません。したがって、自転車を追い抜く際によける幅がすごくせまくなります。
路面に轍ができており、左端を走るのは楽ではありません。
歩道があるのですが、最初のトンネルはまだ良いとして、2番目と3番目は歩道の幅が狭いです。また、歩道も車道も路面がぬれており、特に歩道は、滑りやすい状況になっています。
道路の左端あるいは歩道を走っていて、車道側に転倒して自動車に轢かれる、というシナリオが労せずして想像できてしまいます。

私は、最初のトンネルは歩道を走りました。2番目と3番目は、歩道は狭くて走りたくなかったので、開き直って車道の真ん中を走りました。交通量があまり多くないので、車が後ろから追いついてきたら左隅に立ち止まってよける作戦です。
3ツ目のトンネルで車2台に追いつかれて、よけました。車から見れば迷惑な自転車ということになりそうですが、走っていて車道側に転倒して轢かれるよりはマシです。
同行のYさんは、途中で押して歩いたりもしたようです。

無事トンネルを抜けてからは、下り基調で気持ち良く走り、奥志賀高原に着きました。ようやく、奥志賀林道の起点に到着です。

奥志賀林道起点 奥志賀高原にて

道は、栄村への分岐まで下り、そこからは上り基調でアップダウンを繰り返して、最後に野沢温泉へのダウンヒルとなります。
しばらくは、森の中につけられた道をずっと走ることになります。

路面はとても良く、周囲のブナは大きくて、南会津のブナ林に匹敵するレベルだと思います。車はほとんど通りません。
もちろん、周囲は森で何もありませんが、私達のように、自転車だけでなく山登りもやるような人達には、素晴らしいルートです。

さて、私たちは、ブナ林の中を快適に走ってカヤノ平を目指しました。ここにはキャンプ場とロッジがあり、食堂で食事ができるのです。

着いたカヤノ平は、期待に違わない場所でした。平らな高原が切り開かれて、キャンプ場とロッジがあります。盛夏の週末ですがテントは少なく、静かです。
管理塔にはキュウリとトマトが置いてあり、自由に持ち帰れるようになっていました。しかし、とりあえずは食事です。少し離れたところにあるロッジに向かいます。

カヤノ平キャンプ場 盛夏の週末でこんな感じ

ロッジは小さな山小屋といった感じの小じんまりした建物でした。ところが、何と、食堂が営業していません。何かイベントがあり、団体貸し切りみたいな形になっているようです。

これには参りました。ホームページにもそのような記載はなかったように思うし、ここの食事をあてにしていたので補給が切れています。
「どうしようか。」
「ここから木島平に下りれば、飯山まで下り一辺倒で帰れるな。」
「でも、ここまで来たら全線走破したいよね。」

まあ、この先の上りはきつくないし、最後はずっとダウンヒルなので、なんとかなるでしょう。 無料配布のキュウリとトマトをいただきます。塩が欲しいのですが、そううまくはいきません。

カヤノ平は標高1400mくらいあるので、日陰にいるととても快適で、食べ物が無いことを除けば言うことなしの場所です。ハイキングコースもあるし、森も素晴らしい。車にテントを積んできて、しばらく滞在したいものです。

ここから先は、しばらくの間ゆるい上りがありましたが、そのうちにスキー場エリアに入ってきて、下り始めました。
やがて、建物が見えてきて、自動車があり観光客らしき人たちがいます。地図上でヤナギランガーデンと書かれている場所のようです。
ここのレストランが昼間だけ営業しており、営業時間滑り込みで食事にありつくことができました。
入ってみたら、完全にスキー場のレストランでした。ここ、冬はゲレンデの真っただ中なんでしょうね。

食事ができて一息つき、後は野沢温泉に向かって下るだけです。
狭いワインディングロードですが、車がほとんど通らないので、快適に下って行きます。
途中、展望台があり、写真をとりました。野沢温泉スキー場は本当に大きいです。
野沢温泉の市街地を一気に下って、飯山に戻りました。

上ノ平展望台


奥志賀林道は期待に違わずとても良い道でした。
次回は、秋山郷から入って木島平に抜けるコースを走ってみたいと思っています。
カヤノ平の食堂の営業はきちんと確認しておかないといけませんね。




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