2015年5月29日金曜日

若狭路センチュリーライド2015 (3) 当日編(後半)


第3エイドを出てしばらく走ると、80kmコースのゴールへの分岐を通過し内陸へ入って行きます。幹線道路を避けてルートが設定してあり、気持ちの良い道が続きます。峠を一つ越えると第4エイドの鯖街道熊川宿92.3kmでした。

熊川宿については予備知識がなかったのですが、通り沿いに古い宿場町の街並みを残してあり、エイドは一番奥に作られていて、往復で街並みを楽しめるようになっています。
オープンしているお店もあり、参加者の方々も三々五々観光をしていました。

鯖街道熊川宿

エイドでは、おにぎりや羊羹がふるまわれます。このあたりはお米も美味しいです。

さて、半分以上をすでに走っており、さらに120kmコースの分岐も過ぎて、後半戦の様相になってきます。私たちは最初を押さえて走ったせいか、引き続き走りは快調で、登りでは先行する人達を追い抜いていくことが多くなりました。

西へ向かって向かい風の中を順調に距離を伸ばしていきます。スタッフの人達が何人か一緒に走っています。一人、私達の後ろについて走っている人がいて、少し雑談をしたりしながら進みます。

途中から、広域農道を西へ向かって走るようになりました。この道がすごく良い道で、車も走っていません。トンネルが多いので、テールライトはつけっぱなしです。
小さなアップダウンを繰り返しながら進むと、海岸線に出ました。小浜の西の方です。

ここからは、海岸の高台に道がつけられており、絶景が続きます。海の無いところに住んでいる私たちは、「海があるのって良いなぁ。」としみじみ思ってしまいます。高台から道が海岸に向かって下ると、第5エイド小浜海浜小公園128kmに着きました。

第5エイド 小浜海浜小公園

第5エイドは最終エイドで、残り30㎞。ここまで来れば先が見えていますので、靴を脱いだりしてくつろいでいる人が多いです。補給は、バナナ、キュウリ、葛饅頭など。公園の隣はビーチです。小浜は街の中にビーチがあるんですね。うらやましい。




時間制限にひっかかる心配もなくなり、私たちものんびりします。どこかでアイスクリームでも食べようということになり、ゆっくりと出発。
しばし交通量の多い道を進むと前方にトンネルが。またトンネルか、と思っていると、ルートはしっかり左折してふたたび海岸沿いの道へ。港を通過して、この後も小さなアップダウンをくりかえしながら、若狭の街へ向かいます。最後に、昨晩宿泊した民宿のある世久見集落を見下ろす絶景ポイントでちょっと写真。




世久見からは昨日も通っているので、道もわかります。「道の駅でアイスクリームが買えると思う。」ということで、道の駅で休憩。アイスクリームはしっかりと買えました。ベンチに座って食べていると、参加者の方々がゴールへ向かって疾走していきます。

さて、私たちも、帰りましょう。ここから先は、スタートした時に通った道を戻る形になります。ゴールが近づくと、地元の方々が拍手で迎えてくれます。そして、最後はスタッフとハイタッチをしてゴール。Yさんも、初の160kmを無事に走り切り、笑顔でした。

走り終わって、サザエ、ウニ、河豚汁のサービスを受けます。美味しかった。

完走のご褒美、ですね。

今回、初めてのロングライドイベント参加でしたが、非常に楽しく過ごせました。
若狭という地域が風光明媚だということもありますが、地元の方が本当に厳選してコースを設定してくれているな、と感じました。海、山、田園、川、と、変化に富んだ風景を満喫できました。
また、天気予報が良い方に外れてくれたのはラッキーでした。
エイドでの補給は個々の分量はそれほどでもありませんが、トータルでは十分でした。第1エイドがオレンジのみなのでここだけ持参したゼリーを摂りましたが、それ以外はエイドの補給のみで問題ありませんでした。

終了後は、配られた無料券で温泉につかり、敦賀まで下道を走って、北陸道から第2東名経由で甲府に帰りました。さすがに近いとは言えず、帰宅は午前様になりました。




若狭路センチュリーライド2015 (2) 当日編(前半)


当日。朝4時起床。隣の部屋の人も4時起床。(笑) 

ロング(160Km)は6時スタートなので、この時間に起きるのは当然と言えば当然でしょうか。
実は来る前まで天気予報があまり良くなかったのですが、なんとかなりそうです。

朝食の弁当はすでに回収済みですので、荷物をまとめてとりあえず会場へ向かいます。民宿を出たのは5時前で、駐車場もスタート地点の役場の近くに入ることができました。

自転車を出して組み立ててエアを入れます。朝食を食べながら装備類の準備。5時半くらいにスタート地点へ。すでにかなりの人が列に並んでいます。私たちもロングの列に並びます。
私は「センチュリーランを走る会」のメンバーになっており、チームジャージを着ていますので、他のメンバーから声をかけて頂きました。

スタート前の風景
スタート時間が近くなってきたら、サンバのリズムと踊り子のお姉さん方が登場。お姉さん方に見送られながら、6時から15人くらいずつウェイブスタートで出ていきます。私たちも、7番目くらいのグループでスタートしました。

最初はレインボーライン上の第1エイドを目指します。いやー、皆さん速いですね。後続スタートのグループにどんどん抜かれます。私たちが抜くことはほとんどありません。
Yさんは自転車を始めて半年くらいなため、今回の準備として80㎞、120㎞のタイム計測を行っており、その結果からおそらく今回160㎞でも制限時間内完走は問題ないだろうと予想しました。ただ、バテてしまうと辛いので、できるだけ力を残しながらイーブンペースで走ろうと考えました。私もスピードは無いのでその方がベターです。
ですので、最初ゆっくり走るのはある意味想定内で、無理しないように走ります。

レインボーラインはいつもは自動車専用道路らしいのですが、今日に限っては、自転車専用道路として開放されており、車は一台も走っていません。私も含めて、皆さん習慣上か左端を走りますが、右側を走っても特に問題はありません。
そうこうしているうちに、第1エイド(第2駐車場)に到着です。17.2㎞地点。
ここでは水とオレンジが配られます。水がおいしい。
天気は回復して晴れてきました。

第1エイド

10分ほどでリスタート。少し下ると、絶景ポイントがあり、思わず自転車をとめて写真を数枚。



もう少し下でも別の方角の絶景ポイントがあり、ここでも停止。上のポイントを一緒に出たYさんがなかなか来ませんが、写真でも撮っているのかな、と思い、先行。

レインボーラインを下りきると、集落の中を通過してから田園地帯を通り抜けていきます。Yさんが追い付いてくるのを待ちながらゆっくり走りますが、なかなか現れません。
そのうちに海岸沿いの道にでました。走っていてとても気持ちの良い道が続きます。
途中、数分止まってYさんを待ちますが、来ないので、第2エイドまで行くことにしました。

第2エイドは水昌浜というところで42㎞地点。へしこ茶漬けが出ます。これがうまい。へしこは強烈に塩辛い。

第2エイド サンバ衣装のお姉さん方が先回りしており、記念写真を撮る人多数。

Yさんなかなか来ません。30分待っても来なかったら単独で行くことにして、待ちます。会場には後発の120㎞グループも入ってきています。
結局、20分ほど待ったところで、Yさん到着。第一エイドの下の絶景ポイントを出る時にパンクしたとのこと。なんと、自分でチューブ交換を行い、空気も入れたそうです。事前に練習しておいて本当に良かった。
Yさんが補給をとっている間にエイドからポンプを借りて空気の入れ直し。何と7気圧も入っている。CO2ボンベ無しで良くここまで入れたものです。

ここからルートは一度内陸に入り、敦賀市の方に抜けてから美浜に戻ってきます。峠のトンネルをくぐって下ると、敦賀市側の海岸に出て、南下。海岸を離れてからはスタッフの誘導に従って美浜に戻ります。ルートはどこも気持ち良く走れる道で、頭が下がります。
Yさんも快調。天気は晴れて暑いくらいになってきました。

第3エイドは美浜総合公園。71.4km地点。補給を受け取って芝の上で休憩。三方五湖の一つである久々子湖に面しています。良いところです。




ここの補給は梅づくし。梅のどら焼き、梅干し、梅ラルウォーター、など。

梅はこのあたりの特産品のようです。梅林がたくさんありました。

トイレに寄りますが、男性は大体、どこも長い列。 女性は参加者が少ないので楽みたい。通常と逆ですね。


-若狭路センチュリーライド2015 (3) 当日編(後半)- に続きます。

2015年5月27日水曜日

若狭路センチュリーライド2015 (1) 前日編


5月24日に、若狭湾で開催された若狭路センチュリーライドに参加しました。


初のロングライドイベント参加です。細いタイヤの自転車で100~150㎞くらいを走るのは前から好きで、個人的に行っていましたが、イベントに参加してあまり馴染みにない場所を走るのも良いな、と思うようになり、最初のイベントとして若狭をチョイス。

一度は訪ねてみたいエリアですが、現地まで甲府から車で400㎞余りあります。一人ではしんどい、ということで、所属している甲府の自転車クラブで同行者を募った結果、今年から自転車を始めてロングライドに興味があるらしいYさんが同行することになりました。

初イベントなので、いくつか準備も必要でした。
・ショップで車検を受ける。
・この際なので、すり減ったタイヤ、およびチューブを交換。
・Yさんのチューブ交換講習。(本番で本当にパンクしてしまい、役に立ちました。)
・車への自転車積み込み。2台重ねて平積みにするのは気が進まず、ひっくり返して立てて入れてベルトで固定。私の車はレガシイですが、ワゴンなので荷物室に高さがなく、ちょっと考えました。金曜日に作業終了。


前日23日は、甲府を7時に出発。中央道から名神高速、北陸道と、運転を交代しながら走ります。恵那山トンネルより先はあまり馴染みがなく、サービスエリアに立ち寄って特産品を見たりしてプチ観光。
Yさんは以前奈良に住んでいたことがあるのでこちら方面にも結構詳しいです。一方私は、西の方は疎いです。趣味で登山をメインにやっているのですが、登山では、こちらに来ることはほとんどないですね。

米原から北陸道に入り、時間の目処が立ってきたので、ちょっと琵琶湖に寄り道していくことにしました。
木之本インターで下りて、琵琶湖畔から賤ヶ岳に向かいます。でも、なんかリフトに乗らないと上に行けないみたい。やめて道の駅へ。琵琶湖で取れる小魚の佃煮なんかをいろいろと売っていて楽しい。シジミの佃煮がおいしくて買いたかったんだけど、冷蔵庫で保管とのことで断念。

ここからは下道で若狭へ。山の向こうはもう若狭湾でした。午後2時半くらいに会場着。

とりあえず、受付を済ませます。参加記念品でサコッシュが配られます。Yさんは、ハーフ(80km)で申し込んでいたのですが、もっと走りたいと言うことで、フル(160㎞)への変更を希望したところ、可能とのことです。差額を支払ってフルへのエントリーに変更。これで、明日は一緒に走ることになりました。

参加受付

これがサコッシュです。

その後、前日イベントまで時間があるので配られるケーキを頂いたりしてくつろいでいたのですが、Yさんが希望していた「かわらけ投げ」についてスタッフの人に聞いてみると、大会中に行うのは難しいとのこと。それならば、ということで、前日イベントはちょっと横に置いて、レインボーラインに「かわらけ投げ」をしに行くことになりました。

車でレインボーラインを上がって行き、第一駐車場からリフトに乗って梅丈岳の山頂公園へ。ここ、素晴らしい眺めです。周囲360度、三方五湖と若狭湾が全部見えます。ちなみに、ここに来るにはレインボーラインの支線を登ってくる必要があり、明日は通らないようです。

山頂公園にて

Yさんは念願の「かわらけ投げ」を行いました。


おさらみたいなものに願い事を書いて投げるんだそうです

とにかくやたらと展望が良くて去りがたく、のんびりしているうちに5時くらいになってしまい、前日祭への参加はとりやめて直接宿に向かいました。

宿は民宿をとりましたが、今夜の宿泊者は明日のライド参加者ばかりのようです。1200名の定員が一杯になっているのですから、若狭の街中サイクリストであふれている感じでしょう。 魚がおいしかった。

明日はスタートが6時。 朝食はおにぎりの弁当にしてもらい、10時には寝ました。




2015年5月22日金曜日

芦川ルート


芦川には、毎年、5月の新緑の季節と秋の紅葉の時期に行っています。 先日、5月10日にも訪問しました。
芦川は甲府の一本南側を東から西に向かって流れる川で、流域は以前は芦川村と上九一色村でした。現在は、笛吹市と甲府市に統合合併されています。自転車にあまり乗らなかった期間にも、この芦川と昇仙峡から金桜神社の2つのコースには毎年のように出かけていました。

定番のルートは、身延線芦川駅から川沿いに遡って、鳥坂峠のトンネルを通って甲府に戻る、というものです。私の家からだと距離が60~70km、獲得標高(ルートラボによる)820mとなります。

芦川駅の近くの三郡大橋までは、甲府から荒川と笛吹川のサイクリングロードをつないで行けます。三郡大橋で車道に上がり、芦川駅を目指します。途中のヤマザキデイリーで補給を済ませます。

芦川沿いに遡って行きます。国道358号線との合流までがいわば前半となりますが、この区間はほとんど車が通らず、斜度も緩く、本当にのんびりしたサイクリングができます。

甲府からトンネルをくぐってきた国道と合流すると、車がぐっと増えます。数キロ先で国道とは再び分かれますので、しばらくの辛抱です。

国道沿いには「上九の湯」があります。温泉施設ですが、農産物も売っています。おにぎり等、簡単な補給も可能です。

芦川沿いは補給できる店が少なく、この先は、鳥坂峠分岐の農産物直売所と、その手前右手にあるレストラン(入ったことはありませんが、週末は営業しているようです。)くらいしかありません。

上九の湯をすぎてしばらく行くと、精進湖へ向かう国道と分かれて再び静かな道になります。斜度も若干増してくる感じです。周囲の新緑を愛でながら、集落の間を登っていくと、鳥坂峠への分岐になります。この角には農産物直売所があり、軽食をとることもできます。

芦川農産物直売所 おごっそう家

この先を直進すると、すずらんの群生地があり、その奥は峠になっていて御坂へ下ります。峠まではさらに400m程登ります。また、最近、若彦トンネルが開通しました。このトンネルは鳥坂峠分岐の少し上で右折するとすぐにあります。 トンネルを抜けると河口湖です。

鳥坂峠までは短い登りで、鳥坂トンネルをくぐると笛吹川まで下りのみとなります。最初のつづら折りをこなした後に直線の下りがあり、私の所属するクラブのメンバーの一人は時速90km出すそうです。

5月10日は、八代の菱屋で蕎麦を食べて帰りました。




2015年5月21日木曜日

八ヶ岳広域農道(レインボーライン)を走ってきました


5月17日に八ヶ岳広域農道(レインボーライン)~駒ケ岳広域農道を走ってきました。

自宅(甲府駅北口西側付近) - 茅ヶ岳広域農道 - 八ヶ岳広域農道 - 駒ケ岳広域農道 -信玄橋経由で自宅、というコースで、距離は90km、ルートラボによる獲得標高は1370mです。
甲府周辺には広域農道がたくさんあり、少しずつ開拓中なのですが、八ヶ岳広域農道と駒ケ岳広域農道を通して走るのは初めてです。

スタートは茅ヶ岳広域農道。この道は甲斐市から明野まで、展望の良い道が続きます。

茅ヶ岳広域農道沿いのポピー畑

2本つないで一度増冨ラジウムラインに下り、少し下流で右折してトンネルをくぐると高根の湯の南側に出ます。ここからレインボーラインとなります。しばらくは正面に八ヶ岳を見ながらの登りです。




それほど斜度のない登りが続きますが、途中で道が左折して等高線に沿って走るようになります。このあたりから、道の両側に大小のログハウスや三角屋根の欧風家屋が目立つようになります。
少しずつ下って行くと小淵沢の街中に入り、旧平田家住宅の脇を通って釜無川に下ります。
川を渡ると国道20号線ですが、ここを直進です。ここから先は駒ケ岳広域農道になるようです。こちらも良い道です。
こちらの道は20号線とは異なり登り返しがありますが、大したことはありません。サントリーの工場の脇を抜けていきます。
その先でつきあたりになりますが、右に折れると道がつながっています。
たまごかけご飯で有名な「おっぽに亭こっこ」で昼食にしました。
ここから先は小さな登り返しがあるもののほぼ下り一辺倒で、韮崎の武田橋まで行けます。

良い道で、交通量が少なく、景色が良い。快適な道でした。お薦めです。

農道しか走らないので、コンビニ等はありません。甲府周辺で買っていくことになります。
昼食ポイントは、「えんがわカフェ」(少し寄り道する。)、「月舎」、「おっぽに亭こっこ」くらいかな。あとは小淵沢の街中になります。
サントリー工場の先は、ネット地図では道が切れていますが、実際はつながっています。
こうした広域農道は、道路としての格付けが低いせいか地図上でトレースするのが難しいですが、実際には一本の道として明確につながっています。