2015年11月29日日曜日

ツールド富士川2015 (2)


くつろいだ昼食も終わり、ここから後半の山岳ルートに突入です。コースマップでは、身延山の坂は規模が小さく(激坂ではありますが)、後半に大きな登坂が2つ控えている形になっています。

市川三郷町へ向かって戻っていくのですが、朝は富士川沿いに南下したのに対して、帰りは山の中を抜ける道です。個人的には、この道の奥に四尾連湖という湖があり、そこに来た時に逆方向に走ったことがあります。

天気が良くなり、自動車もほとんど通らず、快適な走りになりました。周辺の紅葉がすばらしいです。
最高地点が近くなると、「あと3キロ」などと行った立て看板が設置されています。
ここの登りは最大でも10%程度なので、ゆっくり走れば特に問題はありません。が、身延山の登りで脚を使ったせいか、攣りの前兆を感じ始めました。ちょっとヤバいかも。

最高地点を過ぎて少し下ったところに、富士川の流れを見下ろせるポイントがあります。

良い天気になりました。紅葉も最高です。

さらに下り、トンネルをくぐり、甲府盆地南端を走っている金川曽根広域農道に出ます。このあたりは日常的に走っている場所です。

第4エイドでは、レインボーレッドというキウイとコロッケがふるまわれました。このキウイは初めて食べましたが、美味しい。静岡で開発された品種で、このあたりでも栽培されているようです。ほとんど見たことがないです。

これがレインボーレッドです。 美味しい。

第4エイドからは甲府盆地が見渡せます。

一息入れて、最後の登りに向かいます。 スタート地点の道の駅富士川の脇を通過。 この先の往復コースはキャンセルしてもかまわないようで、ここで終わりにする人達もいました。

タイムトライアルの起点で、サポートライダーの方から話を聞いて、登りに入ります。コースマップでは距離5㎞弱、最大勾配15%。反対側から来て下ったことはあるのですが、結構な急坂でした。

攣りそうになる脚をパシパシたたきながら騙し騙し登って行きますが、負荷がかかってくるにつれ、ヤバい状態。Yさんには先に行ってもらいます。
もともと脚が攣ることが多い体質で、一時的に筋肉に負荷をかけすぎると後になってきます。しかしながら、最近あまり攣らなくなっていたので油断しました。
今回は完全にダメみたいです。限界まで我慢すると固まってしまい動けなくなるので、その手前でギブアップ。
途中で下りてストレッチしますが、まあ、攣ってしまったあとでは効果はあまりありません。ちょっと力を入れてぺダリングすると、きます。
ここからは、傾斜があるところは乗れないので押して歩き、傾斜がゆるむと乗る、という感じになりました。

途中、歩いているときに、今中さんがやってきて、声をかけてもらいました。
脚攣りだと体力的にばてているわけではないので、残念な気持ちもありますが、一方で脚が痛くて仕方がいので、もうやめようかな~、などと考えます。
それでも、乗ったり歩いたりしているうちに、平林のエイドが見えてきました。あと1キロくらいかな。

ここで、Yさんが下ってくるのに遭遇。「もう少しなので行きましょう。」ということで、再度登りに付き合ってくれるそうです。傾斜がゆるくなってきたのでゆっくりペダルを回して、なんとか第5エイドのみさき耕舎に到着できました。あー、しんどかった。


第5エイドではラ・フランスとゆず湯がふるまわれました。

第5エイドから見た富士山。 到着が遅れたので日が陰ってしまいました。


後は帰るだけです。大部分は下りで自転車に乗っかっていればよいので問題ないのですが、下りきってからペダルを回さないといけないのが不安です。出発するグループがないので事情を話して先行させてほしいとお願いしたところ、4人くらいのグループを組んでくれました。

ゆっくり下ってもらい、なんとかゴールへ。最後の部分ぺダリングができずに再び歩きになってしまいましたが、16時ギリギリでゴールできました。 はるか先にゴールしていたTさんにも再会。 彼はヒルクライムタイムトライアルに参加し、全体で9位だったとのこと。すごいですね。

ゴール後は、「みみ」という地元の食べ物を頂き、無事完走で終了となりました。

「みみ」です

今回は、事前の対策が不十分で脚が攣ってしまうアクシデントに見舞われましたが、なんとか完走できました。Yさんには感謝です。 身延山の坂に関しては試走したTさんや昨年の記録から情報は入っておりましたが、まあ大丈夫だろうと甘く見たのが間違いでした。 せっかくのイベント参加ですので、やはり楽しむための対策はとっておかないともったいないですね。


2015年11月26日木曜日

ツールド富士川2015 (1)


11月15日(日)に、地元のサイクリングイベント、ツールド富士川に参加しました。


甲府盆地のの南から身延にかけて、富士川沿いの道を走るイベントです。私は甲府の出身ですが、南の身延方面はあまり行ったことがなく、地元のイベントに一つくらい出ようかな、という思いもあり、今回の参加となりました。

所属するサイクリングクラブからは、私以外にYさんとTさんが参加。私とYさんはスタート地点への到着が遅くなったため、早い方のグループでスタートしたTさんとは別行動になりました。

山梨で開催されるイベントらしく、当たり前のように坂が盛り込まれています。 距離100kmで獲得標高1700mですから、9月に参加した北アルプスグランフォンドよりきついくらい。コースマップを見ると、最後の平林地区往復は、坂を登るためだけに組んだルートに見えます。(苦笑)  さらに、試走をしたTさんの話だと、本当の核心はコースマップ上の後半ではなく、身延山にあるとか。 

まあ、レースではないのでのんびり走れば、と思っていました。


さて、当日は、前日からの雨が朝まで残り、甲府で自転車を車に積み込む時もまだ雨です。9時ごろには上がって午後は晴れるという天気予報を信じて、スタート地点の「道の駅富士川」に向かいます。着いたら雨は止んでいました。

開会式に滑り込んで、すぐにスタートです。このイベントは、基本的にサポートライダーの引率でのグループ走行をすることになっており、スタートも15人ずつのスタートになります。
私とYさんは最後に近い位置でしたが、なかなか列が進みません。時間を計ってみると、2分間隔でのスタートとなっています。私たちは第16グループでしたので、最初のグループからは30分遅れとなりました。

スタートを待つ参加者。 雨が上がってよかったです。

おそらく、こうして意図的に分散させることにより、交通量の多い道路でのインパクトを減少させるのと、エイドへの人の集中を回避することを狙っているのではないかと思いました。

先に出たグループがいきなり反対方向に走りだして、思わず笑ってしまった場面もありました。 引率するサポートライダーの方々も慣れていないのでしょう。
私たちのグループは、走りだして間もなく、前方に前のグループがいるのがわかりました。2分前に出ているはずなのですが、なぜでしょう。


まずは、富士川を対岸にわたって県道を南下します。雲は低く垂れこめていますが、とにかく雨は上がっており、走りは問題ありません。この道路は、私達が甲府から南下する際に国道を避けて走る道路でもあります。今回は新割石トンネルは旧道を迂回しました。
周囲の山は紅葉がきれいで、良い雰囲気です。
コースはJR身延線に沿って進みます。(実際は、JR線はこのあたりトンネルが多いので、道路は迂回しています。)ちょうど良いくらいの距離で、下部温泉の第1エイドに到着しました。
下部温泉も、横の国道は走ったことがあるのですが、温泉街に立ち寄るのは初めてのような気がします。結構大きな温泉街なんだと、改めて驚きです。
身延饅頭とバナナがふるまわれました。 出発時に分散しているせいか、エイドはあまり混んでいません。

トイレを済ませて、出発です。
前述のようにグループ走行が原則ですので、その時点で準備しているグループに混ぜてもらいます。
ここからは、富士川沿いに走り、身延駅の手前で富士川を渡って、身延の街に入ります。
身延山総門にある第2エイドまでは距離があまりなく、下り基調で、近い感じです。

第2エイドは、ゆずゼリー、クッキー、バナナ、でした。
2回続けてバナナですが、こちらのバナナは業者さんからの特別提供品らしく、ブランド物でした。

第2エイド
ゆずゼリーとバナナを頂き、クッキーは補給食に。

今回も前のグル―プに入って出発。
ここから身延山久遠寺の境内への登りです。
配布されたルート図にははっきりした記載はありませんが、Tさんによるとここが核心で、20%の激坂とのこと。サポートライダーの方は、「この先に激坂があります。本当に激坂なので、無理して乗らないで歩いてください。」と言ってました。

とりあえず、三門の前で写真を一枚とって、激坂に突入です。 陽が差し始めました。

三門

結果、途中の休憩場所で息を整えて、なんとか上まで乗ったまま登りました。しかし、きつい。こういう時は軽い自転車が欲しくなります。(私の自転車はクロモリで、10kgオーバーです。)
周囲の人達を見ると、歩いている人の方が圧倒的に多いです。乗っている人は3割くらいかな。
Yさんは、比較的平気な顔をして登ってきましたが、私は一気に脚が無くなった感じです。

久遠寺の境内は、歩いて通過することになります。甲府出身ながら、久遠寺には初めて来ました。
建物がたくさんあって、「大きいお寺だなぁ。タイのお寺みたいだ。」と言ったら、「京都や奈良のお寺は皆このくらいありますよ。」と、Yさんに突っ込まれてしまいました。
確かに私はこういうことはよく知らないんですが、まあ、Yさんは奈良に住んでいたことがあるし・・・

身延山久遠寺の境内

境内をのんびり歩いて横切り、また自転車にまたがって、北へ向かって下って行きます。Yさんが30㎞巡行にトライすると言ってスピードを上げるので、必然的に前のグループへブリッジがかかることになります。

再度富士川を渡って、久那土中学校に設けられた第3エイドへ。
中学校の入り口で出発するTさんにバッタリ。見ると第3グループで走っているようです。私たちは出発時第16グループで、今は12くらい。20分くらいの差があるので、この先ゴールまで会わないでしょう。

ツールド富士川ではきちんとした昼食が用意されており、地元の産品をつかった「こしべんと」が配られます。「こしべんと」は3種類用意されており、私は通常のタイプ、Yさんはヤマメのサンドイッチを選びました。

こしべんと

ヤマメのサンドイッチ弁当

ヤマメがまるまる一匹入っていますね


中学校の体育館がエイド会場として用意されているので、雨が降っていても大丈夫です。
この日は11月にしては気温がとても高く、天気も回復してきて、気持ちよくこしべんとを堪能しました。


・・・ツールド富士川2015 (2) へ続きます。


2015年11月5日木曜日

秋の瑞牆山荘


11月3日 瑞牆山荘


7月に行った瑞牆山荘周辺は、紅葉の美しい場所でもあります。文化の日に同じルートを再訪しました。今回は、私と、Tさん、T社長、Yさんの4名です。

日没の早い時期で、午後5時には確実に家に帰っている必要があります。竜王駅南口のコンビニに集合し、8時出発。
気温が高めの朝であまり寒くないのは助かります。

増冨ラジウムラインに入るまでのルートは、T社長の案内で141号に乗らず、裏道経由。141号の西側にある直線道路でTさんと2人でダッシュ。とてもかないません。
ここで脚を使ったのが後半響きました。なさけない。

ラジウムラインに入ってからは順調に進みます。周囲の樹木も色づいてきて、空も晴れあがって、良い雰囲気です。塩川ダム周辺は紅葉のピークを迎えていました。

塩川ダム(みずがき湖)

ここで休憩を入れて、黒森集落へ。このあたりも綺麗です。

黒森の風景































ここからクリスラルラインに入って、夏と同じくみずがき山自然公園に立ち寄ります。ここまでくると、すでにかなり落葉しています。
瑞牆山をバックに写真を一枚。

左より、Yさん、私、Tさん


夏に来た時と比べて、塩川ダムからこのあたり、とにかく交通量が多いです。やはり紅葉の時期は混みますね。

瑞牆山荘でお約束のハンバーグで昼食。標高1520mまで来ると、さすがに日陰は寒いです。部屋の中では薪ストーブが燃えていました。

下りは金山沢を経由して本谷川沿いを下ります。このあたりの紅葉はとても綺麗で、今回も期待していたのですが、残念ながらすでに落葉が進んでいました。
やはり今年は紅葉が早いのかもしれません。

それにしても、とにかく車が多いです。 夏に来た時には山荘から増冨温泉の間でせいぜい数台だったと思うのですが、文字通り、桁が違います。

増冨温泉周辺まで下りてくると、また紅葉の中に入ってきます。


塩川ダムからは再び紅葉の中を走り、茅ヶ岳広域農道へ。私は脚が残っておらず、登りではへろへろです。
ハイジの村ではだいこん祭りを開催していました。今日はあちこちで収穫祭がおこなわれているようです。 自転車だと買い物をして帰る、というのは難しく、残念です。

ハイジの村からは農道を一気に下り、16時に出発地点の竜王駅南に戻りました。


この時期にしては気温も高く、天気にも恵まれ、快適な紅葉サイクリングでした。