2015年8月27日木曜日

八ヶ岳エコーラインから女神湖


小淵沢道の駅~エコーライン~すずらん峠~女神湖~白樺湖~エコーライン


私達のサイクリングクラブは、もともと甲府にある山岳会のメンバーが作ったもので、ロングライド組(と言っても私とYさんの2名しかいないけど)も山登りをします。

このところ暑すぎて、週末は自転車よりも沢登りになってしまい、2週連続で沢へ。そうこう言っているうちに、9月6日の北アルプス山麓グランフォンドが近づいてきました。
8月最後の土日はまた沢の計画が入っているし、今週はちょっと自転車に乗らないとまずいかも。
しかし暑い。

というわけで、甲府から走るのは放棄して、小淵沢起点で茅野側から麦草峠を越える周遊コースをプランしましたが、天候が今一つで八ヶ岳方面は上の方のガスがとれず、すずらん峠から女神湖というルートに変更になりました。



甲府を6時過ぎに出て小淵沢道の駅に向かうも、現地は小雨。寒いくらいの気温です。
天気の回復が遅れているようで、ちょっと麦草峠はきついかな。諏訪の方が天気がなので移動しようか、などと話し合い、車を出したところ、数キロ西に走ったら道が乾いています。
エコーラインを全線走ってみたいという気持ちもあったので、麦草がだめなら白樺湖方面でお茶を濁せばいいや、ということになり、諏訪方面に行くのはやめにして道の駅に戻ります。

支度をして、スタート。

道の駅から西へ走って県道17号線に乗り、エコーラインの標識を右折。
エコーラインは広域農道で、山梨の広域農道と同じく、広い快適な道です。一方、この道は、諏訪南インターチェンジから白樺湖方面に向かう際に利用されており、農道にしては結構交通量があります。
まあ、そうは言っても、大した交通量ではありません。諏訪南インターからの道路にぶつかるまでは、本当に静かな道です。アップダウンも少なく、快適な走りです。途中で、トレーニング中と思われるグループとすれ違いました。

芹ヶ沢の交差点手前で休憩。
八ヶ岳方面は稜線がガスの中。麦草峠に行っても途中からガスの中を走ることになるでしょう。
すずらん峠の方が標高が400mくらい低く、しかもガスがとれてきそうな感じなので、この日はビーナスラインを走ることに変更。

こんな感じでガスがかかっていて、麦草峠はやめにしました。

道路沿いはそばの花が満開です。

麦草峠に行くときは補給ポイントが無いので注意が必要ですが、ビーナスラインは補給に関しては問題ありません。

まずは蓼科湖を目指して登って行きます。前半は10%近い部分もあります。
交通量は結構多いです。これは仕方ないですね。
蓼科東急の入り口を過ぎると、蓼科湖。何度見ても、湖ではありません。池です。(実際にもため池です。) ちょっと休憩。

蓼科ため池

この先も結構急な坂が現れます。といっても、激坂という程のところはなく、林の中をずっと登って行きます。このあたりは本当に、ずーっと別荘地が続く感じで、高原リゾートとしての歴史の古さを感じさせます。
途中で私の後輪がパンクし、チューブ交換。珍しいことです。タイヤの内側に一箇所、小さな石粒がついていました。これが原因でしょう。
ピラタスへの分岐を過ぎるあたりから傾斜が緩くなり、すずらん峠に到着。蓼科山登山口がありますが、実は登山口があるのは最高地点ではなく、最高地点には一枚の看板以外、何もありません。せっかくなので写真を一枚。



ここから女神湖へは下りになります。峠を越えたらガスが出てきました。ガスの水滴がまとわりつき、下りは寒いくらいです。

女神湖もやはり、池ですね。湖と呼ぶには小さすぎます。これも実際にため池です。

女神ため池(笑)

この辺りは白樺高原と呼ばれるところで、白樺高原スキー場があり、冬には何度も来ていますが、夏に来たのはいつだったか記憶がありません。しばらくぶらぶらと観光です。
パン屋さんをみつけて、いくつかパンを買って、店先で食べました。なかなか美味しいです。レストランも何件かあります。

ガスが出ていて、走りだすとどうにも寒いので、ウィンドブレーカーを着用。
白樺湖に向かって下って行きます。
道路を走っているとわかりにくいのですが、このあたりは地形が複雑で、女神湖の水は北に流れていき、白樺湖の水は南に流れます。ということは、間に分水嶺があることになるのですが、実際に走るとほとんど下りです。
「???」となりますが、白樺湖に着く直前に乗り越す尾根が分水嶺のようです。白樺湖は分水嶺直下にあるわけですね。

さて、白樺湖に着くと、ガスもとれて日差しが戻ってきました。何より、こちらは建物も人も多く、賑やかです。 関係ないけど、白樺湖もため池です。大きいですけど。

ここで再度ルート検討。霧ヶ峰方面に向かうかどうか、ですが、標高を上げると間違いなくまたガスに入ることになるので、今回はこのまま帰ることに決定しました。

白樺湖からは大門街道をどんどん下ります。ビーナスラインに比べると、こちらの方が道が良くて下りやすい気がします。
あっと言う間に芹ヶ沢の交差点に戻ってきました。ここまで下りてくると先ほどの寒さがうそのように、暑さを感じます。

あとはエコーラインを戻るのみ。帰りもなかなか快適な道です。
途中でジェラートショップに立ち寄り、のんびりと休憩。 すると、地元の方がとれたてのとうもろこしを持ってやってきました。1本100円だそうです。
Yさん「取れたてはおいしいんですよね。」
私  「買って帰ったら?(半分冗談)」
Yさん「持って帰れないじゃないですか。」
私  「ジャージの後ろポケットに入れればいいでしょう。3本入るわけだ。プロのレースでボトルを運ぶ人みたいに背中にも入れれば7本くらいはOKじゃないかな。(ほとんど冗談)」

Yさん、しばらく考えていましたが、本当に買ってしまいました。
以下、証拠写真です。

まだ車まで20kmくらいあるというのに・・・



その後、Yさんの案内で、おっこと亭というお蕎麦屋さんにまたまた寄り道して、遅い昼食をとり、車に戻りました。


なんだか買い食いサイクリングみたいになってしまいましたが、暑い夏の日を高原地帯で過ごすことができて、良い休日になりました。
走行距離は90kmくらいでした。



2015年8月16日日曜日

奥志賀林道


8月2日(日) 飯山~志賀高原~奥志賀林道~飯山


奥志賀林道は、一度自転車で走ってみたいと思っていた道です。ブナ林の中をずーっと続く、交通量の少ない道。自転車で走るには最高です。今回のルートは信州中野から志賀高原に上って、奥志賀高原を経由して奥志賀林道に入り、野沢温泉に下りてくる周遊コースです。ルートラボでの距離107km、獲得標高2120mとなります。


昨日の暑さに懲りて、6時発。暑くなる前に志賀高原に上がってしまうことを目論んでいます。

飯山からは国道117号、292号を走って、信州中野を目指します。日曜日の早朝6時台ということで、交通量は少なく、また、涼しく、快適なウォームアップでした。
志賀草津道路方面のバイパスに左折して入る交差点手前のコンビニで、大休止をとり、補給と食料の調達を行います。

この先、信州中野インターから来るバイパス道路に入り、志賀高原を目指します。この道は湯田中の温泉街を通らず、少しずつ高度を上げていきます。トイレに行きたくなり、短い休憩を一度入れました。

旧道と合流してからは、本格的な登りに入ります。この日は日曜だったため、それなりに交通量はありました。バイクのツーリストが結構多く、うるさく感じることもあります。ただまあ、大都市周辺の道路と比べれば、閑散としています。道幅も広いので、危険は感じません。陽が高くなってきましたが、日陰が結構多いのは助かります。

極端な激坂があるわけでもなく、淡々と登って、志賀高原のスキー場エリアに入ってきました。丸池に立ち寄った後、蓮池のレストハウスで休憩。時刻は10時。なんとか暑くなる前に高原に上がることができました。

丸池

蓮池周辺にはハイカーの姿が見えます。 冬の賑わいに比べれば静かなものですが。

さて、大休止の後、奥志賀林道へ向けて出発です。まずは、奥志賀高原に行かないと林道が始まりません。

蓮池分岐

スキー場の真ん中を横切りながら高度を上げていきますが、途中にトンネルが3箇所あります。

このトンネルは、はっきり言って怖かったです。 
センターラインにポールが立ててあり、自動車は対向車線に入りません。したがって、自転車を追い抜く際によける幅がすごくせまくなります。
路面に轍ができており、左端を走るのは楽ではありません。
歩道があるのですが、最初のトンネルはまだ良いとして、2番目と3番目は歩道の幅が狭いです。また、歩道も車道も路面がぬれており、特に歩道は、滑りやすい状況になっています。
道路の左端あるいは歩道を走っていて、車道側に転倒して自動車に轢かれる、というシナリオが労せずして想像できてしまいます。

私は、最初のトンネルは歩道を走りました。2番目と3番目は、歩道は狭くて走りたくなかったので、開き直って車道の真ん中を走りました。交通量があまり多くないので、車が後ろから追いついてきたら左隅に立ち止まってよける作戦です。
3ツ目のトンネルで車2台に追いつかれて、よけました。車から見れば迷惑な自転車ということになりそうですが、走っていて車道側に転倒して轢かれるよりはマシです。
同行のYさんは、途中で押して歩いたりもしたようです。

無事トンネルを抜けてからは、下り基調で気持ち良く走り、奥志賀高原に着きました。ようやく、奥志賀林道の起点に到着です。

奥志賀林道起点 奥志賀高原にて

道は、栄村への分岐まで下り、そこからは上り基調でアップダウンを繰り返して、最後に野沢温泉へのダウンヒルとなります。
しばらくは、森の中につけられた道をずっと走ることになります。

路面はとても良く、周囲のブナは大きくて、南会津のブナ林に匹敵するレベルだと思います。車はほとんど通りません。
もちろん、周囲は森で何もありませんが、私達のように、自転車だけでなく山登りもやるような人達には、素晴らしいルートです。

さて、私たちは、ブナ林の中を快適に走ってカヤノ平を目指しました。ここにはキャンプ場とロッジがあり、食堂で食事ができるのです。

着いたカヤノ平は、期待に違わない場所でした。平らな高原が切り開かれて、キャンプ場とロッジがあります。盛夏の週末ですがテントは少なく、静かです。
管理塔にはキュウリとトマトが置いてあり、自由に持ち帰れるようになっていました。しかし、とりあえずは食事です。少し離れたところにあるロッジに向かいます。

カヤノ平キャンプ場 盛夏の週末でこんな感じ

ロッジは小さな山小屋といった感じの小じんまりした建物でした。ところが、何と、食堂が営業していません。何かイベントがあり、団体貸し切りみたいな形になっているようです。

これには参りました。ホームページにもそのような記載はなかったように思うし、ここの食事をあてにしていたので補給が切れています。
「どうしようか。」
「ここから木島平に下りれば、飯山まで下り一辺倒で帰れるな。」
「でも、ここまで来たら全線走破したいよね。」

まあ、この先の上りはきつくないし、最後はずっとダウンヒルなので、なんとかなるでしょう。 無料配布のキュウリとトマトをいただきます。塩が欲しいのですが、そううまくはいきません。

カヤノ平は標高1400mくらいあるので、日陰にいるととても快適で、食べ物が無いことを除けば言うことなしの場所です。ハイキングコースもあるし、森も素晴らしい。車にテントを積んできて、しばらく滞在したいものです。

ここから先は、しばらくの間ゆるい上りがありましたが、そのうちにスキー場エリアに入ってきて、下り始めました。
やがて、建物が見えてきて、自動車があり観光客らしき人たちがいます。地図上でヤナギランガーデンと書かれている場所のようです。
ここのレストランが昼間だけ営業しており、営業時間滑り込みで食事にありつくことができました。
入ってみたら、完全にスキー場のレストランでした。ここ、冬はゲレンデの真っただ中なんでしょうね。

食事ができて一息つき、後は野沢温泉に向かって下るだけです。
狭いワインディングロードですが、車がほとんど通らないので、快適に下って行きます。
途中、展望台があり、写真をとりました。野沢温泉スキー場は本当に大きいです。
野沢温泉の市街地を一気に下って、飯山に戻りました。

上ノ平展望台


奥志賀林道は期待に違わずとても良い道でした。
次回は、秋山郷から入って木島平に抜けるコースを走ってみたいと思っています。
カヤノ平の食堂の営業はきちんと確認しておかないといけませんね。




2015年8月4日火曜日

斑尾高原から野尻湖


2015年8月最初の週末は、長野県飯山市の知人宅を拠点にして、斑尾と奥志賀を走ってきました。

8月1日(土) 飯山~斑尾高原~野尻湖~飯山

甲府を朝出て、佐久から上信越道を走り飯山へ。知人と再会してしばし歓談。その後、細かい用事を済ませて知人宅を出たのが午後12:45。

この日の予定ルートは、斑尾高原~野尻湖の周回。知人宅は周回ルートから6㎞程北にあり、その分を含めて、56㎞、獲得標高1090m(ルートラボによる)となります。
まあ、楽勝かな、と思っていたのですが・・・


知人宅から千曲川沿いの国道へ出て、これを南下。飯山駅付近で斑尾高原に向かう県道に入る必要がありますが、初めてでよくわかりません。
中央橋という橋のたもとで、スマホの地図をチェック。ここから出ている県道で間違いないので、右折します。
踏切を渡って左折。しばらく行くと再度線路を渡っています。これはおかしいので、もう一度確認。線路を渡る前を右折しなければいけなかったようです。反対側には消えかけた行き先表示あり。

私達のとったルートは間違いではないのですが、実は、最初の国道をもう少し先に行くと大きな標識が出ていて、こんなに苦労しなくても斑尾高原方面に行けたのでした。

さて、道路はすぐに登りに入ります。トップまで平均で6.7%、10%くらいの部分も何箇所かあり、結構急です。それは仕方ないのですが、この日の飯山は最高気温33.3度。その一番暑い時間に走っているわけですからたまりません。
もう、登っていてムチャクチャに暑い。汗が滝のように噴き出てきます。通常だと激坂でなければ1時間に一回くらい休みを入れる感じで走るのですが、この日は20分も走るとよれよれ。途中、日陰を見つけて休憩を入れました。
連れもよれよれで、「真夏の一番暑い時間に坂を登っているんだからねぇ。」とあきれています。

交通量は予想に反してとても少なく、眺めの良い快適な道なのですが、とにかく暑すぎました。
山道を抜けて最初に出てくるホテルサンパティックの前で日陰を見つけて大休止。
コンビニがあったので、飲み物を買ってきてとりあえずペットボトル一本を一気飲み。
少し落ち着いて、おにぎりを食べたり2本目を飲んだり。
夏の斑尾高原は閑散としています。
ちょっと関係ないですが、ここのコンビニで買ったおにぎりのお米がすごくおいしかった。驚きました。作っているのは新潟のどこかのようです。新潟のコンビニおにぎりのお米はこれが標準レベルなのでしょうか。

うだうだと30分くらいは休んだと思います。日陰に入れば涼しいので、休憩は問題ありません。この先、少し登ると斑尾高原ホテルの前で、最高点になります。標高1000m。ここで一度新潟県に入ります。

斑尾高原ホテル前


この先は基本的には下り基調で、タングラムの横を通って野尻湖に向かいます。


野尻湖が見えました

野尻湖は、今回は東側の道路を走るだけにしました。民家やお店があるのは西側で、行ってコーヒーブレイクでもしたいところですが、斑尾の登りで暑さにやられて気力がありません。

東側の道は湖畔の上の方についており、樹林帯の中を走る道です。陸上長距離のトレーニングなのか、走っている団体と数多くすれ違います。車よりも走っている人の数の方が圧倒的に多いです。そういう場所なのでしょうか。
途中のベンチで休憩していると、暑さのピークは過ぎていて風がさわやかで気持ちよく、動けなくなります。

ずいぶんのんびりしましたので、帰りましょう。湖を離れて分岐を東へ。一つ峠を越えて下ると、上信越道豊田飯山インター出口のところで国道に合流、あとは、国道を走って、最後に千曲川の道の駅に立ち寄り、知人宅に戻りました。

走る時間帯を間違えましたが、ルート自体は良かったと思います。