2021年8月24日火曜日

木賊峠から観音峠へ

 2021年8月6日  木賊峠から観音峠へ


盛夏の期間、甲府は連日最高気温が35度を超える天気が続き、日中は暑くてとても走れません。 早朝に家を出て高いところに上がるのが解決策ですが、午後になると夕立に遭う可能性が高く、14時くらいを目安に帰宅するのが普通です。そうすると、登りを考慮して100㎞くらいが目安になり、甲府周辺の林道がメインターゲットになってきます。

木賊峠は以前増富温泉からのルートをアップロードしましたが、この時は観音峠への林道が通行止めで黒平経由で甲府に戻りました。 今回は観音峠への林道が走れるので、こちらを走ります。登りは瑞牆山荘経由にして、瑞牆山荘で昼食休憩というプランで、6時半に家を出ました。

茅ヶ岳広域農道を二本つないで、塩川ダムへ。 明野のひまわり祭りは今年も中止みたいですが、一部の畑では植えられて花開いていました。 塩川ダムからは黒森の集落を経て、瑞牆山荘へ向かいます。 スカッとした青空です。 

明野のひまわり畑と八ヶ岳


黒森集落から見た瑞牆山

みずがき山森林公園に立ち寄って、瑞牆山荘へ。 ちょっと時間が早いですが、何か食べようと思っていました。 ところが、開いてません。 来る前にHPはチェックしていて、特に休業の掲示はなかったのですが、平日で宿泊者も来客もないので開けないのかもしれません。 のんびりしたかったので残念ですが、仕方ないですね。 この先は、金山沢沿いに下って木賊峠を登り返し、その後は基本的に家まで下りです。 まだ11時前で、行動食をとりながら走っているし、おにぎりを一つ予備で持っていますので、まあ何とかなるでしょう。 自動販売機で飲み物を購入して飲み干し、15分ほど休んで、再出発です。

開いていない瑞牆山荘


黒森集落からこちらは、林道走行になり、周囲の樹林が日陰を作っているので、直射日光を避けることができます。 標高も1000mを越えており、登りのしんどさを除けば気持ちの良い走りです。 

金山沢を下り、増富温泉への道を右に分けて、木賊峠への登りへ。 ここから観音峠までが、「観音峠大野山線」という林道になります。 


木賊峠までの間は、10%の坂が前半と最後にあり、真ん中が比較的ゆるやかです。 右から樫山林道を合わせると、程なく峠に着きます。 

平日ということもあり、峠には他に車が一台停まっているだけでした。 木賊峠は1670mくらいですので、涼しいです。 ただ、観光地ではないので、東屋やベンチのようなものがあるわけではなく、自転車で来てのんびり休む、というのはちょっと辛いものがあります。 まだ12時でこのまま帰ると一番暑い時間に家に着く感じになりますが、いるところもないし、先へ進みましょう。

木賊峠から観音峠へ向かう林道に入ります


ここから、今回のタイトルである、木賊峠から観音峠への林道に入ります。 この林道は、正式には「観音峠大野山林道」というようです。 金山沢を下って増富温泉への道を分けた三叉路から、観音峠までが、区間になります。

最初は、一気に下る感じです。 路面は木の枝などが落ちていますが、舗装の状態はそれほど悪くありません。 途中から、傾斜が緩み、ほぼ水平な区間も出てきます。 途中に長窪峠というところがあるのですが、気付かずに通り過ぎたようです。 日陰も多く、夏に走るには良いところです。 ここまで来るのが大変ですが。

道は山の稜線近くをトラバースしており、この先は大きな下りもなく、観音峠に到着しました。 木賊峠は1670m、観音峠は1380mなので、290mの下りでした。

観音峠に到着

ここからは灼熱の甲府盆地に向かってダウンヒルするのみです。 急な斜面を下れば程なくホッチ峠からの道を右から合わせ、その先で金桜神社からの道を左から合わせて、あとはおなじみのルートです。 この帰宅ルートは、山から市街地に出た後に走る距離が短いので、真夏の日中の暑い中をあまり走らなくて済むのが救いです。


距離85㎞、獲得標高は、Rider450の計測で1890mでした。








 





2021年8月15日日曜日

旧東海道から牧之原、焼津へ

2021年6月8日 静岡市の西側を周回


静岡の知人宅に泊まって親交を深めた翌日、かねてより興味のあった静岡市の西側を走ってみました。 

静岡周辺のサイクリングガイドをいろいろとみてみた結果、旧東海道を西に向かって進み、途中から牧之原台地を南へ、焼津を経由して静岡に戻る、というルートにしました。
事前にRidewithGPSでルートを引いて、サイコンにダウンロード。 サイコンのナビを使うのも初めてです。  旧東海道の区間はどの道がそうなのか全くわからないので、今回はナビが頼りです。

当日になり、朝、駐車場所に考えていた広野海岸公園に向かいます。ところが入口が見つからず、狭い道をうろうろ。 地図をみると海岸沿いに細長く公園があるのですが、実は入口が西側に一ヶ所しかなく、特に表示もないので迷ったのでした。 公園の中に入ると、広い駐車場があり、平日なので人も少なく、問題無し、となりました。

早速自転車にまたがり、まずは旧東海道へ。このあたりですと宇津ノ谷峠が有名ですが、旧東海道の道沿いにはいろいろな案内があって、面白いです。 ナビのおかげで旧道を外すこともなく、順調に宿場町を巡っていきます。 宇津ノ谷峠は古い町並みが残っていて良い雰囲気でした。 

最初に着く丸子宿

しっかりした案内板があります

宇津ノ谷 幹線を離れて少し登ります

その先では、大井川にかかる木造橋にちょっと寄り道して、島田宿の大井川川越遺跡にも立ち寄ります。 なんか、こういう宿場町巡りには自転車は最適です。 ナビのおかげで道もわかるし。

島田宿の川越場

このような詳しい説明もあります

金谷宿の川越跡

大井川を渡って反対側の金谷宿を見て、牧之原の台地へ。 最初に坂を登ると茶畑が一面に広がりました。 富士山静岡空港の脇を通ってさらに南下し海を目指します。 台地の上の方は茶畑ですが、川沿いに下りると田んぼもあります。 海に出る手前でランチブレイク。

牧之原の茶畑

富士山静岡空港

山の斜面は茶畑になってます

その後は、海に沿って焼津港へ。 わくわくする場所ですが、お店があっても自転車なので買い物はできません。
 
焼津港

最後、海沿いに用宗を経由して、スタート地点の広野海岸公園に戻りました。

終了後は、用宗みなと温泉で入浴して、甲府に帰りました。

普段は山の中ばかり走っているので、宿場巡り、茶畑、海、と、いつもと違う組み合わせが新鮮でした。 あと、坂が少ないと楽ですね。(笑)

走行距離は90㎞くらいでした。

2021年7月8日木曜日

福士川渓谷

 2021年6月7日 福士川渓谷

福士川渓谷は、山梨県の南端、富沢から西に入る渓谷です。 道の駅とみざわが起点で、奥山温泉までの往復になります。 紅葉案内に出たり、サイクリングルートとして紹介されたりするのですが、渓谷自体は片道12㎞くらいしかなく、富沢までは甲府から60㎞くらい、というわけで、無理して日帰りで行くほどの場所でもなく、輪行してまで行くのもなぁ、という感じで何となく中途半端で行き辛い場所になっています。 今回は、静岡の知人を訪問する機会があり、途中立ち寄ることができました。


道の駅とみざわ タケノコが名産

道の駅富沢に車を置き、スタート。 最初にいきなりトンネルをくぐります。 その先は福士川沿いにゆるやかに登って行く道でした。 この渓谷はどこに向かっても行き止まりになっていますので、通過車両はなく、車の量はとても少ないです。 傾斜のゆるい広い道を気持ちよく登って行きます。

下流部はのどかな風景です

しばらくすると、二股になります。 奥山温泉方面は右です。 ここから、道幅が狭まって本格的な登りになります。 少し進むと右手にお蕎麦屋さんがあります。 「営業中」と「営業していません」の掲示があり、どちらかよくわかりません。(笑) 車がほとんど通らない道を進みます。 終点が近づくとキャンプ場があります。最後に左手に登り上げると奥山温泉に到着です。  立派な建物です。

二股は橋をわたってから右へ


奥山温泉

この谷は、周囲の山がほとんど植林です。 杉ではなく檜が主のようです。 広葉樹林があるのは終点の手前あたりだけでした。 山梨県の紅葉情報に名前が出る渓谷ですが、紅葉を楽しむにはちょっと適していない感じがします。 今の時期は悪くないんですけどね。

奥山温泉近くの渓谷


距離が短いので帰りはあっという間でした。 


2021年5月8日土曜日

赤沢宿

 2021年4月30日  赤沢宿


甲府盆地の西南に、早川町という、日本で一番人口の少ない町があります。 そこに、赤沢宿という、昔からの宿場があります。 日蓮宗総本山の身延山から、七面山へ向かう参道の途中にある宿場で、参拝に来る人々が泊まっていたようで、今でも2軒の旅館が営業しているそうです。 国の重要伝統的建造物保存地区に指定されており、隠れ家的な場所として時々雑誌に紹介されるので、地元民よりも首都圏の人に良く知られていたりします。 GW期間の4月最終日に家から訪ねてみました。

ルートとしては、特に説明が必要な場所ではなく、甲府から早川町に入り、七面山登山口(南アルプスプラザという、観光案内所やレストランがある施設があるところです。)の手前の分岐から2㎞余り坂を登るだけです。 道路標識がちゃんとありますので、間違えることはないと思います。 七面山登山口までは、甲府から50㎞程度。 国道52号線利用が最短ですが、往復同じ道では味気ないので、往路は下部温泉経由でいきました。


さて、分岐から赤沢宿までの道を簡単に紹介します。 一言で言うと、結構な激坂です。 2㎞余りの距離ですが平均勾配10%、取り付くと急にきつくなります。 しばらくきつい部分が続いて、いったん斜度が落ちます。 と言っても、8%くらいはあります。 小さな沢を橋で渡って、再度きつい登り。 そこを何とかクリヤーすれば、あとは8%くらいで済みます。

私のサイコン(ブライトン・ライダー450)は、2度目の激坂では勾配表示が出なくなりました。 速度表示は5km/hを切っていましたので、スピードが遅すぎたのかもしれません。 帰りの下りではマイナス表示になりますが、最高で22.4%がでました。 

私の自転車はクロモリで11㎏くらいありますが、34×30Tが入っているので何とか登れました。 しかし、身体への負荷が強くてしばらくの間調子がおかしくなりました。 還暦過ぎで無理は禁物です。

赤沢宿には、カフェと案内所がある清水屋と、他に蕎麦屋が一軒ありますが、蕎麦屋は土日祝のみの営業で、この日はやっていませんでした。 清水屋でアイスクリームを頂き、一服。 その後、上の方の集落にも行ってみました。 集落の中は石畳の道が通じており散策できます。 ただ、急傾斜の山の斜面に家がありますので道も急で、ビンディングシューズで歩くのはかなり厳しいものがあります。 


集落の入り口に案内板があります

こんな感じの風景です

公民館 使われているのかな?

カフェと案内所がある清水屋  中は見学できます

江戸屋旅館

今はもう使われてない旅館


2021年5月5日水曜日

越前海岸

 11/1 越前海岸サイクリング


2020年の10月末から11月初めにかけて、福井に行きました。 アウトドア+観光、という感じで、自転車も車に積んでいき、越前海岸を走りました。 簡単にレポートします。

現地では鯖江をベースにしましたので、鯖江発着でルートを組みました。 福井の嶺北地域を訪れるのは初めてで、越前海岸以外にも内陸のルートを考えてあったのですが、トラブルが発生してしまい(後述)、サイクリングは結局越前海岸のみとなりました。 それでも、10代の頃にガイドブックで紹介されていて一度行ってみたかった越前海岸を走れましたので、個人的には良かったです。


朝、ホテルで朝食をいただいて、出発。 武生あたりまで適当に南下し、西に向かいます。 途中トンネルで山地を通過し、白山というところで南へ。 車はほとんど通りません。 下って行くと、糠というところで海岸に出ました。

ここから東尋坊まで、ずっと海岸沿いに北上します。 久々に海沿いを走るので、わけもなく興奮気味です。笑 

海岸に出ました

東尋坊を目指します。


途中、温泉がありました。 この辺りは、海岸に温泉があるんですね。 湯船につかって夕陽を見るなんて、最高です。 

海沿いの温泉。いくつか見ました。

道の駅越前で、トイレ休憩。 売っているお惣菜が、美味しそう。 海があるのって、良いなー。 



ところで、走る道が海岸沿いに一本道だったので実際にはあまり気にしなかったのですが、出てくる地名がなんだかよくわかりません。 後日鯖江在住の友人と話した時に理由が判明しました。 彼によると、福井には、越前市と越前町と南越前町がそれぞれ別の自治体として存在しているとか。 そんなんじゃ、「越前」と書かれていてもどこなのかすぐにはわからないです。 そもそも、越前町が人口が増えて市に昇格して越前市になろうとしても、なれないじゃないですか。 変なの。


さて、サイクリングに話を戻します。 順調に海岸を北上していきます。 道沿いには漁港があり、海産物を食べさせる食堂も多いです。 



越前岬

越前岬は先端はトンネルになっていました。

岬を過ぎると、呼鳥門に到着です。 呼鳥門は自然にできた洞穴で、昔はこの洞穴の中を国道が通っていたようです。 見物がてら小休止。

呼鳥門

その後も海岸沿いに見どころが現れます。

弁慶の洗濯岩

鉾島

そのうちに、道が海岸を離れて内陸の直線道路になりました。 海岸沿いは工業団地になっているようです。 この直線道路が終われば九頭竜川です。 

昼食をとっておらず、どうしようかなと考えながら走っていたら、アクシデント発生。 バシューッという音がして後輪がパンクしました。 これはどうしようもないのでチューブを交換して空気を入れると、タイヤに切れ目が入っています。 とりあえず走れないことはなさそうですが、5気圧くらいは入れる必要があるので切れ目がだんだん大きくなってダメになるのは目に見えています。 参ったな。

九頭竜川を渡ればえちぜん鉄道が走っています。 電車で鯖江まで帰って車で自転車を回収するというのが最後の手段ですが、タイヤの切れ目は1㎝くらいなので、以前どこかで読んで覚えていた1000円パッチを試してみることにしました。 4つ折りにした1000円札をタイヤとチューブの間に挟み込んで、空気を入れます。 お札がチューブからの押出しをカバーするのでタイヤは膨らんできません。 これはいけるんじゃないか、ということでしばらく走りますが、何とかなりそうです。 というか、普通に走れるので、予定通り東尋坊に行くことにしました。

予定より一時間以上遅れて東尋坊着。 最後のところは自転車を引いて歩きます。 実は東尋坊に来るのは初めて。 ノルウェーのフィヨルドみたいな断崖絶壁のイメージがあったのですが、実際に見てみると全然大したことなくて、あれ~、という感じでした。 勝手に想像して勝手にがっかりしていただけなんですが。 ここ、絶壁というより、柱状節理の長さが貴重なんですね。 知らなかった。 


東尋坊



1000円札パッチの効果は大したもので、タイヤの切れ目は大きくならず、走るのに特に問題は生じてきません。 ただ、午後3時半を過ぎてしまい、日没の早いこの時期、帰りは夜になりそうです。

三国の先から九頭竜川の右岸を南下。 最初は万一に備えてえちぜん鉄道沿いに走ろうかとも思いましたが、問題なさそうなので早く帰れそうな郊外の道をチョイス。 九頭竜川の左岸に移って、日野川沿いを南へ走ります。 福井市街地を回避したあたりで暗くなってきて、久しぶりのナイトライド。 ところが、途中の街灯もあまりないようなところで今度はライトのバッテリー切れ。 モバイルバッテリーで充電しますが、ライトが充電中は点灯しない仕組みのようで、しばらくの間ライト無しで走ることに。 暗い道ですが車も少ないので助かりました。  

鯖江のホテルに帰着したときは午後6時を過ぎていました。 結局、タイヤの方は走るのに問題なく済んだので、助かりました。 そうは言っても、さすがに、翌日以降に予定していた別のルートでのサイクリングはキャンセルしました。

この日の走行距離は119㎞でした。