2020年6月29日月曜日

櫛形山林道

6/24 櫛形山林道


梅雨の晴れ間になったこの日、昼から櫛形山林道に行きました。

甲府の西に櫛形山という山があり、その中腹をトラバースしているのが櫛形山林道です。
トラバースしている林道は2本あり、櫛形山林道は上部を通っています。 
冬期は閉鎖になり、GW前に開通するのが通例ですが、他の林道と同様に今年はコロナ禍の影響で開通が遅れたようです。


櫛形山林道に行くためには、まずウェスタンラインに入ります。 芦安に向かう南アルプス街道の塩沢入口を左折します。


短い登りをこなすと、桜が植えられている場所に出ます。 一番高いところに「長峰林道入口」の道標があります。 ここが入口です。 長峰林道を少し進むと櫛形山林道が分岐している、という道順になっているので、ここでは櫛形山林道の表示は出てきません。 また、ウェスタンラインのこの先は下りになり、ループ橋があります。 そこまで行ったら行き過ぎです。


少し登ると二股になり、左側の道に櫛形山林道の表示があります。こちらの道に入っていきます。 全長3.8㎞と書かれていますが、櫛形山林道は南アルプス市営部分と山梨県営部分に分かれており、3.8㎞というのは南アルプス市営部分の長さです。 間違いではありません。


このあたりは傾斜もあり、じりじりと登って行きます。 樹林帯が続きますが、時々切れて展望が得られます。


県営林道への接続点にはゲートがありました。 このあたりから、傾斜がゆるんできます。 以後は、急な登りはほとんどありません。


桃ノ木温泉への分岐。


伊奈ヶ湖への分岐。 伊奈ヶ湖は一本下をトラバースする林道沿いにあります。


このあたり、車はほとんど走らないようです。 櫛形山林道は2地点間をつなぐ抜け道の要素がないので、日常的に利用する人はまずいないのではないかと思います。 道路は樹林の中を通っているし、だんだん標高が上がってきますので、涼しくて快適です。

突然、先の方で、黒いものが横切りました。 「ゲッ、熊かな。」と、ビビります。 でも、熊が逃げて行ったなら大丈夫だと思い、先に進むと、道端の森の中に立ってこちらを見ていたのは、熊ではなく、カモシカでした。 


なおも進むと、ひょっこりと、みはらし平という場所に出ました。 車が10台近く停まっています。 櫛形山への北尾根登山道がここを通っていますので、ほとんどが登山者でしょう。 東面から登る登山道は何本もありますが、駐車場があるのはここだけです。 この日は、この先で、林道を歩いて車に戻る途中の10人ほどの団体登山者とすれ違いました。

所用時間の表示が細かくて笑えます。 41分とか、76分とか。


さて、道は、中尾根登山道との交差を過ぎたあたりが最高地点のようで、そこから下り基調になります。 最高地点は1480mくらいです。 

下る途中に儀丹の滝という滝が見えるところがあり、展望台があります。 一息入れます。



そのまま下っていくと、丸山林道にぶつかります。 櫛形山林道はここで終了となります。 左に曲がり、富士川町(旧増穂町)に出ます。


出たところに「みさき耕舎」があります。 ツールド富士川(現、南アルプスロングライド)で、最後のヒルクライムの終点になったところです。


道なりに下ると、最終的に道の駅富士川に出ます。 


櫛形山林道は、最初を除けば傾斜がきついところも少なく、ずっと樹林におおわれている感じの道で、暑い季節の日中に走るのは悪くなさそうです。 車もほとんど来ません。 ただ、路面には木の枝や落ち葉が多く、下りではあまりスピードが出せません。

逆コースで走ることももちろんできます。 こちらは、登りの傾斜が相当きついと思います。 最高地点からの下りはのんびり下れるので、登りのキツさを苦にしなければ、林道を楽しむには逆コースも悪くなさそうです。

甲府駅からの周回で、70㎞程度のコースとなります。

2020年6月8日月曜日

芦川のスズラン群生地とどんべえ峠

5/28 芦川のスズラン群生地とどんべえ峠

投稿も一年ぶりになりました。 ライドは普通に行っているのですが、だんだん気に入ったルートしか走らなくなり、昨年はイベントへの参加も遠征もしなかったので、新しく投稿するネタがありませんでした。

今回は、芦川の上流にあるスズラン群生地に行き、そのままどんべえ峠(正式名称は日向坂峠)を越えるルートを走りましたので、報告します。 芦川ルートに関しては、2015年5月の投稿をご覧ください。年に3~4回は走る、お気に入りルートです。

今回も芦川駅から谷に入り、ほとんど車の走らない下流域を通って、一度国道358号線に合流。 上九の湯はコロナ禍でまだ休業中です。 ほどなく左折して国道と別れます。
芦川の谷に入ります

旧芦川村を遡り、おごっそう家がある分岐へ。左へ行くと鳥坂トンネルを経て甲府へ。今日は直進します。
甲府方面には行かずに直進

10%近い坂を登って行くと、左に分かれる道があります。 従来、こちらが本線だったわけですが、現在は直進する道がメインになっています。直進するとすぐに若彦トンネルがあります。
「すずらんの里入口」バス停の分岐を左へ

どんべえ峠に行くには、この分岐を左折して上芦川の集落を通ります。 何度か紹介したカフェ雅楽があります。
カフェ雅楽 基本週末のみの営業

この道は、ゆるくもなく極端でもない斜度(8~12%くらいか)の登りがずっと続きます。 上芦川の集落はすぐに終わり、森の中の登りになります。 途中、釈迦ヶ岳の登山口があります。


いくつかカーブをクリアすると、スズラン群生地に到着です。 入口は2ヶ所あって、最初に着く下の方は小さな駐車場があるのみです。
こちらは下の入り口です

一登りして上の入り口に着くと、こちらは広場のようになっていて、車もたくさん停められます。 この日は来ていた車は数台でした。
上の入り口は広い駐車場になっています。

群生地の案内図  それほど広いわけではありません

通常ですとこの時期にはどこかの週末ですずらん祭りが行われ、結構な人出があるようです。 出店などもありますが、スズラン群生地は狭いので、自転車で来る場合はお祭りの週末は避けた方が賢明かもしれません。 今年はコロナ禍の影響でお祭りは中止でした。 スズランはコロナウィルスには関係ないので、花は普通に咲いていました。 群生地をぐるっと回って写真を撮ったりして過ごします。 ここにあるスズランは日本固有種だそうで、花は直径5㎜くらいのとても小さなものです。 





さて、この先はどんべえ峠を越えて国道139号線に下ります。 相変わらずの傾斜の道を登って行き、新道峠への分岐を分けます。 このあたりからコンクリート舗装になり、さらにひび割れが多く、路面状態は悪くなります。 ただ、登りなので、特に問題はありません。 スズラン群生地から標高差で100m余りを登ると峠に到着です。
どんべえ峠(日向坂峠)

この峠から国道に下る林道は、毎年冬期は閉鎖になります。 通常は4月中に閉鎖が解除されるのですが、今年はコロナ禍の影響で解除が5月中旬でした。 さらに、スズラン祭りが中止になったので、解除後に通った車の数は少なかったものと思われます。

そのためもあってか、どんべい峠からの部分は、路面に落ち葉や木の枝が堆積しているところがあり、また、落石が頻繁に落ちています。 路面自体はそれ程悪くはないのですが、場所によっては堆積物で道が埋まっているようなところもあり、高速ダウンヒルなどはとてもできません。 結局、国道に出るまでほとんどブレーキをかけっぱなしでした。
こんな状態の場所もありました

国道に出てからは、御坂道の旧道、金川曽根広域農道を経由して、家に帰りました。

どんべえ峠から国道までの間がほとんど楽しめないことを考えると、このプランは逆回りに周回した方が良いかもしれません。 芦川の谷は、身延線芦川駅まで、交通量の少ない快適な下りになります。