梅雨の晴れ間になったこの日、昼から櫛形山林道に行きました。
甲府の西に櫛形山という山があり、その中腹をトラバースしているのが櫛形山林道です。
トラバースしている林道は2本あり、櫛形山林道は上部を通っています。
冬期は閉鎖になり、GW前に開通するのが通例ですが、他の林道と同様に今年はコロナ禍の影響で開通が遅れたようです。
櫛形山林道に行くためには、まずウェスタンラインに入ります。 芦安に向かう南アルプス街道の塩沢入口を左折します。
短い登りをこなすと、桜が植えられている場所に出ます。 一番高いところに「長峰林道入口」の道標があります。 ここが入口です。 長峰林道を少し進むと櫛形山林道が分岐している、という道順になっているので、ここでは櫛形山林道の表示は出てきません。 また、ウェスタンラインのこの先は下りになり、ループ橋があります。 そこまで行ったら行き過ぎです。
少し登ると二股になり、左側の道に櫛形山林道の表示があります。こちらの道に入っていきます。 全長3.8㎞と書かれていますが、櫛形山林道は南アルプス市営部分と山梨県営部分に分かれており、3.8㎞というのは南アルプス市営部分の長さです。 間違いではありません。
このあたりは傾斜もあり、じりじりと登って行きます。 樹林帯が続きますが、時々切れて展望が得られます。
県営林道への接続点にはゲートがありました。 このあたりから、傾斜がゆるんできます。 以後は、急な登りはほとんどありません。
桃ノ木温泉への分岐。
伊奈ヶ湖への分岐。 伊奈ヶ湖は一本下をトラバースする林道沿いにあります。
このあたり、車はほとんど走らないようです。 櫛形山林道は2地点間をつなぐ抜け道の要素がないので、日常的に利用する人はまずいないのではないかと思います。 道路は樹林の中を通っているし、だんだん標高が上がってきますので、涼しくて快適です。
突然、先の方で、黒いものが横切りました。 「ゲッ、熊かな。」と、ビビります。 でも、熊が逃げて行ったなら大丈夫だと思い、先に進むと、道端の森の中に立ってこちらを見ていたのは、熊ではなく、カモシカでした。
なおも進むと、ひょっこりと、みはらし平という場所に出ました。 車が10台近く停まっています。 櫛形山への北尾根登山道がここを通っていますので、ほとんどが登山者でしょう。 東面から登る登山道は何本もありますが、駐車場があるのはここだけです。 この日は、この先で、林道を歩いて車に戻る途中の10人ほどの団体登山者とすれ違いました。
所用時間の表示が細かくて笑えます。 41分とか、76分とか。 |
さて、道は、中尾根登山道との交差を過ぎたあたりが最高地点のようで、そこから下り基調になります。 最高地点は1480mくらいです。
下る途中に儀丹の滝という滝が見えるところがあり、展望台があります。 一息入れます。
そのまま下っていくと、丸山林道にぶつかります。 櫛形山林道はここで終了となります。 左に曲がり、富士川町(旧増穂町)に出ます。
出たところに「みさき耕舎」があります。 ツールド富士川(現、南アルプスロングライド)で、最後のヒルクライムの終点になったところです。
道なりに下ると、最終的に道の駅富士川に出ます。
櫛形山林道は、最初を除けば傾斜がきついところも少なく、ずっと樹林におおわれている感じの道で、暑い季節の日中に走るのは悪くなさそうです。 車もほとんど来ません。 ただ、路面には木の枝や落ち葉が多く、下りではあまりスピードが出せません。
逆コースで走ることももちろんできます。 こちらは、登りの傾斜が相当きついと思います。 最高地点からの下りはのんびり下れるので、登りのキツさを苦にしなければ、林道を楽しむには逆コースも悪くなさそうです。
甲府駅からの周回で、70㎞程度のコースとなります。