2017年7月7日金曜日

大弛峠

7月7日 大弛峠

大弛峠に行ってきました。 

大弛峠はサイクリストの間では有名ですが、車道が通っている峠としては日本で一番高いとのことです。 考えてみると奥秩父の主脈をトンネルも無しに車道が通じているわけなので低いわけがなく、標高は2365mです。 長野側は信濃川上の川端下という集落で、こちらは標高が結構高く1350mくらいなのですが、山梨側の牧丘は中心部が460mくらいしかなく、ここから登ると標高差1900mになります。 また、距離も約30㎞くらいあります。

山梨側は全線舗装されており、ロードバイクで走れます。 ヒルクライムの大会が開催されたこともあります。 私自身は標高差も距離も大変そうで、あまり食指が動かなかったのですが、昨年乙女高原に行った時に琴川ダム(乙女湖)で休んでいて、「ここで半分なら、一度くらい行っても良いな。」と思ったわけです。 

私の場合は甲府に住んでいますので、自宅から自走ということになります。 牧丘の街のすぐ手前にファミリーマートがあり、ここまで大体20㎞で標高差180m、ここから峠まで30㎞で標高差1900m。 琴川ダムが牧丘と峠の大体中間になりますが、ここまでは昨年走っているので大体の感じはつかめており、家から峠まで休憩込みで5時間というプランになりました。 峠の標高が高いので夏のほうが気楽なのですが、牧丘の果樹地帯が終わるまでは日陰がなく、梅雨開け以降だと朝が暑すぎる気がします。 そんなことを考えていたら、今日の天気が大丈夫そうな予報が出て、明日以降しばらく走れないという家の事情もあり、行くことにしました。 平日ですが、同行者もいないし、まあ良いでしょう。

いわゆる激坂というのは無いと思われるので、脚が攣らなければ登れるだろうと考えて、最低限の準備はしました。 睡眠時間を確保すること、寝ているときに脚を冷やさないこと、ミネラルタブレットを服用すること、等です。

出発は7時。 平日は甲府市内の朝夕の通勤渋滞が問題で、7時なら大丈夫かなと思ったのですが、やはりだめでした。一応逆方向にはなるのですが、石和の先あたりまでは車が多くて車道をスムーズに走れません。 平日に市内を抜けるルートを取るときは、6時前か9時以降の出発が良いようです。 結局、牧丘の手前のファミリーマートまで1時間かかりました。ここで補給と行動食の購入をします。

ここから琴川ダムまでは、16㎞、1000mの登りです。最初の半分は果樹地帯を登り、後半は山の中の道になります。 果樹地帯の方が道路の傾斜がきついのは経験済みで、とにかく頑張らないで抑えて走ることに徹します。 どんどんローローに落としますが、さすがに進まないので無理のない範囲で1,2枚戻します。 やがて果樹地帯が終了し、山の中に入っていきます。 この先は道路沿いの樹木が日光を遮って日陰を作るので、涼しくなります。

山道に入る地点。 クリスタルラインの案内があります。
この先、乙女湖(琴川ダム)までの距離表示が出てきます。 「ことかわダム」6文字を順番にあらわしたものと、100mごとの表示の2種類あります。

これは「と」の表示ですね。 残り距離は不規則になっていました。

こちらが100mごとにある表示
100mごとに表示がなくても良いような気もするのですが、ヒルクライムの大会のために設置したのかもしれません。大弛峠までのコースは初年度だけでしたが、乙女湖までのコースは今年も開催されています。

果樹地帯の道に比べると傾斜も緩めで、淡々と登って行きます。 平日なので車も通らないだろうと思っていましたが、県外ナンバーの車が時々来ます。 最初は植林の林だったのが、だんだん広葉樹の林に変わってきました。 結局途中での休憩もなく、琴川ダムに到着しました。

琴川ダム

補給食とドリンクをとり、しばらく休憩です。 さすがに誰もいません。 一息入れたら出発です。

金峰山荘の先にある案内表示 峠まで14㎞。

琴川ダムからの最初の2㎞くらいは結構傾斜がきつく、それが終わると4㎞ほど緩くなります。 そのあとは、峠までずっと5~8%くらいの坂が続きました。 路面の状態は悪くなく、上に行くほど良くなる感じでした。 道幅も上に行く方が広くなる感じです。 残り4.5㎞あたりで小休止をとってドーナツを食べ、峠に着きました。 到着はちょうど12時で、ぴったりプラン通りでした。

峠につきました。

琴川ダムを過ぎてからは曇ってしまい、峠ではガスがでていました。 気温は、汗が冷えると少し寒いくらいです。

この峠は奥秩父の主脈縦走路上にあるため、登山者がここから山に入ります。 今日は金曜日ですが、30台分程度の駐車場はほぼ満杯でした。 週末は路上駐車がすごそうです。


インターマックスの今中さんがこのルートを紹介しているHPがあり、そこで最大勾配15%以上と書かれていますが、そこまできついところは無いように思います。 短い区間で10%を超えるところはあるかもしれませんが、激坂と思える個所はありませんでした。 淡々とペダルを回していれば着く、という感じです。
ただ、距離は長いです。30㎞の間、琴川ダムでのほんの少しの下りを除くとずっと登りっぱなしです。 メンタル面での準備は必要だと思います。
途中の補給に関しては、週末なら金峰山荘で何か購入できると思います。軽食もあるようです。 道路には飲み物の自動販売機もあります。 それ以外は、無いようです。


下りた甲府盆地は、最高気温34度だったようで、全然涼しくなく、思惑は完全に外れました。(笑)



2017年7月3日月曜日

鶯宿峠

7月3日 鶯宿峠

甲府の南にある芦川は半日サイクリングの良いルートですが、芦川と甲府を結ぶ道はいくつかあります。 

このブログでは、川沿いに遡って行き鳥坂峠を越えて甲府に戻るルートを紹介していますが、他のルートとしては、国道357号線のトンネル、右左口峠の旧道、鶯宿峠、黒坂峠、などがあります。 今回は、この中の鶯宿峠を走ってきました。

鶯宿峠に行くには、甲府南インターから国道357号を少しだけ走って境川方面への分岐を左に曲がり(冬に金川曽根広域農道に入るルートです。)、突き当りを左折、笛吹市役所境川支所の先で「藤垈の滝」方面に右折します。 国道357号線の分岐を左に曲がってからずっと県道308号線なので、間違うことはないと思います。 峠は藤垈の滝のずっと先になります。
境川支所の先の交差点を右折
さて、朝は完全に出遅れて、出発は11時。 曇りがちだったのが、出発したら晴れてきました。 昨日あたりから夏の空気になっており、暑いです。

今回のルートは初めてです。 境川支所の先の交差点を右折して1㎞くらいで、「藤垈の滝」があります。 付近が公園のように整備されています。 ちょっと見ていきます。
藤垈の滝  落差1m

・・・

これが滝ですか。

帰宅後調べたところ、これで間違いないです。 1年を通して水温12度だそうです。 なるほど。 

気を取り直して(笑)、先に進みます。 大窪という集落があり、このあたりは結構傾斜がきついです。 短いですが、部分的に10%オーバーもあります。 

この集落の終点で川を渡って、突然ダートに。

えーっ、と思いましたが、林道の交差部分だけが何故かダートで、その先にちゃんと舗装された林道が続いていました。
真っすぐに進めば1車線の林道です

この先は、一車線の林道を登って行きます。 適度に日陰があって暑さをしのぐことができます。 

交差点から鶯宿峠までの半分くらい来た地点
道路の傾斜は登るにしたがって緩くなり、最後の数キロは山腹のトラバースになります。
車は全く来ません。 道路には落石が結構散乱しており、気を付けないと危険です。

交差点から9㎞あまりで、鶯宿峠に到着しました。

鶯宿峠
この峠は、滝戸山の登山口になります。 県外では無名な山ですが、山梨百名山に入っているので登山者は来ます。 ここまで車で上がって来るのですが、境川側の路面状況から見て、芦川側から入る人がほとんどなのでしょう。

ここから芦川までは下りですが、こちら側は予想通り落石はありませんでした。 傾斜は普通という感じです。逆から走っても良いかもしれませんが、境川側の路面の落石を考えると下りでスピードを出すのは難しそうです。

芦川沿いの道に合流してからは、いつも通り鳥坂峠を越えて甲府に戻りました。

鶯宿峠への道の最高標高地点は1055mくらい(峠が最高地点ではありません)、今日のコースの獲得標高は1100mくらいです。