2016年11月16日水曜日

奈良田往復

11月12日  奈良田


早川町の奈良田まで往復してきました。

甲府盆地から富士川に沿って南下していくと、下部温泉へ至る国道300号線の分岐がありますが、ここは十字路になっており、富士川の右岸から早川が流れ込みます。 この早川沿いに道がついており、遡っていくと、早川町に入ります。早川町は早川沿いにずっと続くのですが、その最奥の集落が奈良田です。

奈良田は一般的には南アルプスの登山口として知られており、ここから広河原へのバスが出ています。 また、農鳥岳への登山道が通じています。 

自転車で行く場合、現在(2016年)の時点では、甲府から富士川を南下して早川を遡るルートしかとれず、往復行程になります。櫛形山の南を通っている丸山林道が奈良田まで通じているのですが、櫛形山登山口の分岐の先から奈良田にかけて通行止めが続いており、周遊コースにできません。

奈良田は山奥の地ですが、標高はそれほど高くなく、840mくらいです。 従いまして、私の家から往復した場合、距離は140㎞余り(甲府盆地内の通過ルートに左右されます。)ですが獲得標高は全部で1200mほどしかなく、甲府近郊である程度の距離を走る場合には貴重な平坦コースと言えます。


11月も中旬で日没が早くなり、夕方5時過ぎには暗くなります。 できれば明るいうちに帰ってきたい。 奈良田到着まで4時間とみて、8時出発としました。今回はYさん同行です。

いつものように、三郡橋までは荒川と笛吹川のサイクリングロードを利用。 最短ルートではありませんが、信号がないのでノンストップで走れます。三郡橋からは国道52号線を南下。 富士川町のローソンで最初の補給。 周辺の山が色づき始めています。 昨年参加した「ツールド富士川」がちょうど今頃でした。 このイベント、今年は規模を拡大して、土日の2日間にわたって開催される「南アルプスロングライド」というイベントに発展しています。 開催は来週末です。

甲府方面から早川町に行く時には、前述の国道300号線分岐まで下らずに、「飯富」の交差点を右折してショートカットします。道路標識もそのようになっています。 私たちもこちらの道を経由しました。 交通量の多い国道52号線を離れるとほっとします。 早川の左岸を少し走って、橋を渡ってメインの県道に合流。 ここから奈良田までは一本道で迷うところはありません。

早川沿いの道は傾斜もなく、交通量も少なく、快適なのですが、早川は谷がV字谷で、日が差しません。 はっきり言って寒い。 時々日向に出るととても暖かく感じます。 日光は偉大だ。 

トンネルをくぐると、昔の宿場町が残っていることで有名な赤沢宿への分岐があり、その先に南アルプスプラザという施設があります。ここでトイレ休憩。 食事もできます。 少し先の右手には早川町役場があります。 とても小さい建物です。 余談ですが、早川町は日本で一番人口の少ない町なのだそうです。 1070人くらいしかいません。 走っているとところどころに集落がありますが、どうも、日があたるエリアに集中しているようです。 

雨畑湖への分岐を分けてしばらく行くと、草塩温泉の看板がありました。 温泉、というよりも、ジビエ料理の表示にひかれてちょっと寄り道。 温泉、ジビエレストラン、そしてなぜかお寿司屋さんが一軒あります。 お昼の候補に入れました。

そういえば、「早川町そば祭り」ののぼりを見かけるんですが、調べてみたら私たちが訪れた翌日が開催日でした。 残念。

この先、西向きだった谷が北向きになり、日が差し込むことが増えてきます。 登りはそれほどきつくならず、快適です。 紅葉は登るにつれて色づきが増してきますが、色合いは今一つですね。

下のほうはボチボチ紅葉

お蕎麦屋さんを途中でみつけてメニューチェック。 ヘルシー美里という施設もありました。 食事をするところは結構あるようです。 

だいぶ登ってきました。

新倉という集落の少し上に、糸魚川静岡構造線(フォッサマグナ)が地表に出ている場所があります。 またまた寄り道。 しかし、説明がなかったら全く分からないですね。 県道のすぐ脇です。

フォッサマグナが地表に現れている場所  天然記念物だそうです。 ただの崖にしか見えない・・・


この辺り、道路の直線化が進んでいるようで、トンネルが多いです。 川幅がだんだん狭まってきて、吊り橋が目立つようになってきました。 やがて、西山温泉のエリアになり、大きな旅館が何件かあります。 この先、道が細くなりますが、ほどなくして奈良田に到着しました。 すでに午後1時近くになっており、いつもながら寄り道しすぎ? 

早川にかかる吊り橋  この付近になると、渓谷です。

奈良田に着きました

奈良田は最奥ということを考えるとかなり大きな集落です。 南アルプスへの登山口で、山岳写真家白旗史朗の記念館などもあります。 

奈良田のバス停

当初はここの古民家カフェで昼食というプランでしたが、来てみると古民家カフェは坂のずっと上のほうにあります。 どうしようか話し合った末、ジビエレストランまで戻って昼食をとることにしました。 道端で少しくつろいでから、自転車にまたがります。

帰りは下りなので時間はかかりません。 西山温泉、新倉、と順調に過ぎていきます。 行きに比べて道路が日陰になるところが増えてきました。

ジビエレストランには2時過ぎに到着。 Yさんは鹿肉のロースト丼、私は鹿肉カレーを注文。 カレーは猪肉のものもあるそうです。

鹿肉ロースト丼  スープも鹿の出汁

カレーは写真でもカレーにしか見えないので、撮影しても意味がないと思うのですが・・・

このレストランでは鹿肉の販売も行っています。 鹿肉の処理施設が隣にあります。営業は昼の時間帯だけのようです。

ジビエレストラン やまと

待ち時間にスマホをみていたら、サイクリングクラブの仲間が赤沢宿に来ているのを発見。 帰りに会えるかな~、と話していたのですが、 食事が終わって出発しようとしたら草塩温泉に見覚えのある車が停まっています。 彼らは麓まで車で来て、帰りに温泉に立ち寄っていたのでした。

そんなこんなで時間が過ぎていき、家まで自走の私たちは帰り道で甲府市内に入ったあたりで5時を過ぎて暗くなってしまいましたが、 暖かい日で楽しいサイクリングになりました。


2016年11月5日土曜日

増富温泉から木賊峠 (クリスタルライン中部)

11月5日  増富温泉から木賊峠、黒平


11月に入ると、甲府周辺の紅葉サイクリングのシーズンです。 甲府北部にある増富温泉周辺に行きました。個人的にはお気に入りの紅葉狩りスポットです。

昨年瑞牆山荘から増富温泉に下りましたが、今年は増富温泉から上ることにしました。その先は、クリスタルラインを木賊峠に行く、というルートです。木賊峠の標高が高い(1670mくらい)ので、暖かい時間に通過できるように8;:30出発としました。

往路はいつものルート。韮崎から141号線に入って須玉IC手前のファミリーマートで休憩と補給をとり、増富ラジウムラインに入ります。標高が上がっていくに従い、だんだん紅葉が見られるようになります。 今日は天気が良く、青空とのコントラストがきれいです。

明野方面

塩川ダム(みずがき湖)周辺ではウォークラリーが開催されており、駐車場は満杯です。 毎年この時期に塩川ダムに来ていますが、今年はやはり紅葉が遅いようです。 

塩川ダム

ここから増富温泉までの間に、通仙峡という紅葉の名所があります。 これは、もともと川沿いに走っている県道が危険(落石か何かが原因だと思います。)なため閉鎖になっている部分で、以前は秋の紅葉シーズンに一か月ほど歩行者に解放されていました。 最近は常時閉鎖になってしまったようで紅葉情報などにも載らなくなっていたのですが、どうも今日やっているウォークラリーだけは通れるらしいのです。 

塩川ダムからトンネルを一つくぐると通仙峡の入り口です。ウォークラリーの人が柵の間から入っていきますが、警備員が3人もいます。
「通れるんですか?」
「ウォークラリーをやっているんです。」
「自転車入れませんか?」
「うーん・・・」
(あ、もしかして、行けるかな?)
「自転車押していきますけど。」
「いや、ウォークラリー参加者だけなので、ダメです。」
・・・
残念でした。

増富温泉を抜けて渓谷沿いの道を登っていきます。紅葉はそれなりに見ごろです。でも、なんか色合いが地味に見えるんですけど。 今年はなんとなくイマイチですね。

増富温泉の上部  渓谷沿いに道路がついています

写真を撮りながらのんびり走って、瑞牆山荘への分岐に着きました。 ここからクリスタルラインになります。 ここまでは紅葉狩りの人が結構いましたが、この先は車もほとんど来ない感じになります。

しばらくすると、10%の表示。 2つ目の表示から先、急な傾斜が結構続きます。路面は簡易舗装のようになっていますが、どうもこれは傾斜が強い部分で意図的にやっているようです。そのうちに疲れてきました。写真を撮るときに立ち止まっていますが、ファミリーマート以降まとまった休憩をしていません。時間も12時近くなったので、何か食べることにし、道端で休憩。

このあたりまでくると紅葉も終わりに近いですね

この後、傾斜が緩むと舗装もよくなりました。 しかし、木賊峠までだいぶ近づいたと思ったあたりでまた10%。 ひたすらゆっくり進むのみです。 

右手から樫山林道を合わせて以降、傾斜が緩みます。

やがて峠に到着。 空気が冷たいです。 

ようやく到着
木賊峠

当初はここから観音峠に出ようと思っていたのですが、路肩がくずれて通行止めという看板が立っています。 予定変更して、黒平経由で帰ることにしました。先日乙女高原から下ってきた時の三叉路に出ることになり、期せずしてクリスタルラインを繋ぐことになりました。ウィンドブレーカーを着込んで出発。

しかし、ここの下りも、路面に段差が多く、傾斜も急で、ブレーキから手が離せません。 これだけ段差が頻繁にあると、 サス付きのMTBなら良いでしょうが、23Cで7.5気圧入っているロードではスピードもほとんど出せない状況です。 路面も落ち葉、木の枝、小石、松葉などが散乱しており、水たまりも2か所ありました。 まあ、林道なので文句は言えません。 

そのような忍耐の下りを9㎞こなして、黒平の三叉路に着きました。

下りのどこか(場所忘れた)

紅葉の黒平  今回は何件かの家に人が住んでいるのがわかりました

ここからは御岳林道で走りやすくなります。 前回は途中で野猿谷林道に入り荒川ダムに出たので、今回は御岳林道を下まで走ることにしました。 ところが、車では昔何度か走ったことがあるものの記憶が曖昧で、予想外の登りに出くわします。考えてみると、川沿いに下っているのは野猿谷林道で、御岳林道は尾根筋を乗り越すことになるので登りがあるのは当然なわけです。 

仕方がないので、登りました。その後、前回同様に昇仙峡の混雑を嫌って金桜神社の奥を再度越えて、甲府に戻りました。


今日のルートは、ルートラボによると、走行距離82㎞、獲得標高1740mでした。 甲府にいると、こんな感じのルートが普通になります。