甲府の北部は山地なのですが、ここには林道が網の目のように走っています。 このうち、メジャーなものはクリスタルラインという名がつけられて、道標などが整備されています。 今回は、クリスタルラインを東の牧丘から甲府北部の黒平集落まで走りました。
9月に入って朝晩は涼しく感じるようになりましたが、日中はまだ暑く、この日も最高気温の予想は33度。乙女高原のあたりは標高1700mですので、お昼の暑い時間にこのあたりをタラタラと走っていよう、という作戦です。8時過ぎに自宅を出ました。
甲府から国道140号線を広瀬ダムにむけて走り、恵林寺の次の交差点(信号なし)を「牧丘市街」方面に向けて右折します。 すぐに笛吹川を渡り返して、窪平の信号を左折。「クリスタルライン」の標識に導かれて、次の交差点を右折し、その次を左折。 これでクリスタルラインに乗れます。 なお、恵林寺の次の交差点を直進して、トンネルを一つくぐった直後の分岐からも入れます。
窪平の信号から琴川ダムまで、おおざっぱにみて15㎞、標高差は1000mくらいです。 その先、大弛峠まで行くと、さらに15㎞、900mのプラスとなります。 この道は、昨年から、夏の初めにヒルクライムのイベントが開かれるようになりました。
最初は、牧丘のブドウ園の中を上がっていきます。 牧丘は巨峰の栽培で有名で、道端では収穫した巨峰の仕分け作業を行っています。最初のうちは坂が結構きつく、とにかくゆっくりと登っていきます。
牧丘の巨峰 |
途中でブドウの写真を撮っていたら、農家の方が出てきて、もっていきなさいと言って一房くれました。 シナノスマイルという品種です。幸い、ジャージの背面ポケットが一つ空で、ありがたく頂いてポケットに入れ、走りながら食べることができます。 文句なしに美味しいです。
シナノスマイル |
一房いただきました。 ありがとうございます。 美味しかったです。 |
5㎞くらい走ってブドウ畑とも別れ山の中の道になってから、傾斜が若干緩くなりました。 林の中を走るようになって強い日差しが遮られ、気持ち良いです。 路面状態も良く、ストレスはありません。ダムの建設工事があったので道が良くなっているようです。
10㎞程走って小休止。 遠方にダムが見えてきます。斜面を大きく回り込んで、ダムに到着。 とにかくゆっくり走ってきたので、疲労感もあまりありません。 大弛峠まで行こうかな、とも一瞬思いましたが、ちょっとスタートが遅すぎました。 まあ、またそのうち、ということで。
琴川ダム |
湖岸を回り込んで、大弛峠との分岐に着きます。 ここには金峰山荘という施設があり、結構人が来ています。首都圏ナンバーの車が7、8台駐車してあり、バーベキューをやっているグループもあります。この山荘の脇に自動販売機があり、飲み物が買えます。
大弛峠分岐。 峠まで15kmくらいです。 |
昔の写真が掲示されています。 |
乙女高原は、以前スキー場があったところで、ゲレンデをつくるために切り開いた草原が残っています。周辺には遊歩道が整備されていて、散策もできます。 乙女高原グリーンロッジという施設が7,8月のみオープンするようですが、今日はすでに9月でクローズ。 建物前のベンチで休憩にしました。 お昼くらいの時間ですが、さすがに涼しいです。 甲府は暑いだろうなぁと思いながら、しばしボーっと過ごします。 なお、高原という名前がつけられていますが、感覚的には単なる山の中です。
乙女高原グリーンロッジで休憩 |
さて、ここからはクリスタルラインを西へ向かいます。 すぐに、水ヶ森林道を分けます。 この林道も快適なようで、近いうちに走りたいですね。 今日は直進して黒平へ向かいます。
水ヶ森林道分岐 |
こちら側は交通量も少ないようで、道には落ち葉や木の枝が散乱しています。 また、短い間隔で排水溝が設置されており、そのために段差が生じています。傾斜もかなり急ですし、スピードを出せる状態ではありません。 林道ですので、こんなものでしょう。 ブレーキを掛けながらゆっくりと下ります。 時々、バイクとすれ違います。
8kmほど走って、黒平集落の上でクリスタルラインとお別れし、甲府に向かう道に入ります。 黒平集落は甲府の最奥にある集落で、私が中学生の頃、同じ学区でした。 もちろん通えず、寮が準備されていたように記憶しています。 今でも人が住んでいる家があるようですが、この先どうなるのでしょう。
ここからは昇仙峡の上に出るのですが、ルートが2つあり、今回は荒川ダム経由にしました。 通った野猿谷林道は、路面状態が良く、走りやすい道でした。
荒川ダム |
荒川ダムの湖畔でそば屋に立ち寄ってそばを食べ、昇仙峡の混雑を嫌って金桜神社奥の峠を越えて甲府に戻りました。