2021年5月8日土曜日

赤沢宿

 2021年4月30日  赤沢宿


甲府盆地の西南に、早川町という、日本で一番人口の少ない町があります。 そこに、赤沢宿という、昔からの宿場があります。 日蓮宗総本山の身延山から、七面山へ向かう参道の途中にある宿場で、参拝に来る人々が泊まっていたようで、今でも2軒の旅館が営業しているそうです。 国の重要伝統的建造物保存地区に指定されており、隠れ家的な場所として時々雑誌に紹介されるので、地元民よりも首都圏の人に良く知られていたりします。 GW期間の4月最終日に家から訪ねてみました。

ルートとしては、特に説明が必要な場所ではなく、甲府から早川町に入り、七面山登山口(南アルプスプラザという、観光案内所やレストランがある施設があるところです。)の手前の分岐から2㎞余り坂を登るだけです。 道路標識がちゃんとありますので、間違えることはないと思います。 七面山登山口までは、甲府から50㎞程度。 国道52号線利用が最短ですが、往復同じ道では味気ないので、往路は下部温泉経由でいきました。


さて、分岐から赤沢宿までの道を簡単に紹介します。 一言で言うと、結構な激坂です。 2㎞余りの距離ですが平均勾配10%、取り付くと急にきつくなります。 しばらくきつい部分が続いて、いったん斜度が落ちます。 と言っても、8%くらいはあります。 小さな沢を橋で渡って、再度きつい登り。 そこを何とかクリヤーすれば、あとは8%くらいで済みます。

私のサイコン(ブライトン・ライダー450)は、2度目の激坂では勾配表示が出なくなりました。 速度表示は5km/hを切っていましたので、スピードが遅すぎたのかもしれません。 帰りの下りではマイナス表示になりますが、最高で22.4%がでました。 

私の自転車はクロモリで11㎏くらいありますが、34×30Tが入っているので何とか登れました。 しかし、身体への負荷が強くてしばらくの間調子がおかしくなりました。 還暦過ぎで無理は禁物です。

赤沢宿には、カフェと案内所がある清水屋と、他に蕎麦屋が一軒ありますが、蕎麦屋は土日祝のみの営業で、この日はやっていませんでした。 清水屋でアイスクリームを頂き、一服。 その後、上の方の集落にも行ってみました。 集落の中は石畳の道が通じており散策できます。 ただ、急傾斜の山の斜面に家がありますので道も急で、ビンディングシューズで歩くのはかなり厳しいものがあります。 


集落の入り口に案内板があります

こんな感じの風景です

公民館 使われているのかな?

カフェと案内所がある清水屋  中は見学できます

江戸屋旅館

今はもう使われてない旅館


2021年5月5日水曜日

越前海岸

 11/1 越前海岸サイクリング


2020年の10月末から11月初めにかけて、福井に行きました。 アウトドア+観光、という感じで、自転車も車に積んでいき、越前海岸を走りました。 簡単にレポートします。

現地では鯖江をベースにしましたので、鯖江発着でルートを組みました。 福井の嶺北地域を訪れるのは初めてで、越前海岸以外にも内陸のルートを考えてあったのですが、トラブルが発生してしまい(後述)、サイクリングは結局越前海岸のみとなりました。 それでも、10代の頃にガイドブックで紹介されていて一度行ってみたかった越前海岸を走れましたので、個人的には良かったです。


朝、ホテルで朝食をいただいて、出発。 武生あたりまで適当に南下し、西に向かいます。 途中トンネルで山地を通過し、白山というところで南へ。 車はほとんど通りません。 下って行くと、糠というところで海岸に出ました。

ここから東尋坊まで、ずっと海岸沿いに北上します。 久々に海沿いを走るので、わけもなく興奮気味です。笑 

海岸に出ました

東尋坊を目指します。


途中、温泉がありました。 この辺りは、海岸に温泉があるんですね。 湯船につかって夕陽を見るなんて、最高です。 

海沿いの温泉。いくつか見ました。

道の駅越前で、トイレ休憩。 売っているお惣菜が、美味しそう。 海があるのって、良いなー。 



ところで、走る道が海岸沿いに一本道だったので実際にはあまり気にしなかったのですが、出てくる地名がなんだかよくわかりません。 後日鯖江在住の友人と話した時に理由が判明しました。 彼によると、福井には、越前市と越前町と南越前町がそれぞれ別の自治体として存在しているとか。 そんなんじゃ、「越前」と書かれていてもどこなのかすぐにはわからないです。 そもそも、越前町が人口が増えて市に昇格して越前市になろうとしても、なれないじゃないですか。 変なの。


さて、サイクリングに話を戻します。 順調に海岸を北上していきます。 道沿いには漁港があり、海産物を食べさせる食堂も多いです。 



越前岬

越前岬は先端はトンネルになっていました。

岬を過ぎると、呼鳥門に到着です。 呼鳥門は自然にできた洞穴で、昔はこの洞穴の中を国道が通っていたようです。 見物がてら小休止。

呼鳥門

その後も海岸沿いに見どころが現れます。

弁慶の洗濯岩

鉾島

そのうちに、道が海岸を離れて内陸の直線道路になりました。 海岸沿いは工業団地になっているようです。 この直線道路が終われば九頭竜川です。 

昼食をとっておらず、どうしようかなと考えながら走っていたら、アクシデント発生。 バシューッという音がして後輪がパンクしました。 これはどうしようもないのでチューブを交換して空気を入れると、タイヤに切れ目が入っています。 とりあえず走れないことはなさそうですが、5気圧くらいは入れる必要があるので切れ目がだんだん大きくなってダメになるのは目に見えています。 参ったな。

九頭竜川を渡ればえちぜん鉄道が走っています。 電車で鯖江まで帰って車で自転車を回収するというのが最後の手段ですが、タイヤの切れ目は1㎝くらいなので、以前どこかで読んで覚えていた1000円パッチを試してみることにしました。 4つ折りにした1000円札をタイヤとチューブの間に挟み込んで、空気を入れます。 お札がチューブからの押出しをカバーするのでタイヤは膨らんできません。 これはいけるんじゃないか、ということでしばらく走りますが、何とかなりそうです。 というか、普通に走れるので、予定通り東尋坊に行くことにしました。

予定より一時間以上遅れて東尋坊着。 最後のところは自転車を引いて歩きます。 実は東尋坊に来るのは初めて。 ノルウェーのフィヨルドみたいな断崖絶壁のイメージがあったのですが、実際に見てみると全然大したことなくて、あれ~、という感じでした。 勝手に想像して勝手にがっかりしていただけなんですが。 ここ、絶壁というより、柱状節理の長さが貴重なんですね。 知らなかった。 


東尋坊



1000円札パッチの効果は大したもので、タイヤの切れ目は大きくならず、走るのに特に問題は生じてきません。 ただ、午後3時半を過ぎてしまい、日没の早いこの時期、帰りは夜になりそうです。

三国の先から九頭竜川の右岸を南下。 最初は万一に備えてえちぜん鉄道沿いに走ろうかとも思いましたが、問題なさそうなので早く帰れそうな郊外の道をチョイス。 九頭竜川の左岸に移って、日野川沿いを南へ走ります。 福井市街地を回避したあたりで暗くなってきて、久しぶりのナイトライド。 ところが、途中の街灯もあまりないようなところで今度はライトのバッテリー切れ。 モバイルバッテリーで充電しますが、ライトが充電中は点灯しない仕組みのようで、しばらくの間ライト無しで走ることに。 暗い道ですが車も少ないので助かりました。  

鯖江のホテルに帰着したときは午後6時を過ぎていました。 結局、タイヤの方は走るのに問題なく済んだので、助かりました。 そうは言っても、さすがに、翌日以降に予定していた別のルートでのサイクリングはキャンセルしました。

この日の走行距離は119㎞でした。